【出資前に見られてる】VCがチェックする知財ポイント
2026.01.10
こんにちは、弁理士の植田です。
スタートアップやベンチャー企業の皆さんにとって、VC(ベンチャーキャピタル)からの出資は、成長の加速に欠かせない資金調達手段のひとつですよね。
でも最近、こんな声をよく聞きます。
「技術は評価されたのに、出資には至らなかった…」
「ビジネスモデルは良いと言われたのに、なぜか見送りに…」
その原因、もしかすると「知財の不備」かもしれません。
今回は、VCが出資前にチェックする“知財のツボ”を解説します。
■ VCは「技術力」ではなく「守れる仕組み」を見ている
VCは技術を見る…そう思われがちですが、
実際には「その技術が、競合に真似されない仕組みがあるか」を重視しています。
いくら技術が優れていても、
他社が同じものを真似できてしまえば、市場での優位性は保てません。
だからVCは、「その会社がどうやって差別化し、それを守るか」を必ずチェックしています。
■ VCが気にする知財ポイント3つ
では、具体的にどんなポイントを見ているのでしょうか?
以下の3点は、出資判断に大きな影響を与えます。
① 商標の整備状況
・ブランド名やサービス名が他社に先に取られていないか?
・主要なネーミングについて商標出願済みか?
・グローバル展開を見据えて海外の商標も検討しているか?
ここが不十分だと、事業の土台が揺らいでいると見られかねません。
② 特許・技術の権利化状況
・核となる技術に特許出願しているか?
・出願中であっても、明細書の内容が戦略的か?
・競合との比較で権利範囲がどれだけ差別化されているか?
「特許出してる」と言っても、内容が薄かったり公開済みの技術では評価されません。
③ 知財戦略の“将来設計”
・事業のスケールに応じて、今後どこをどう守っていくかの計画があるか?
・営業秘密として保持すべき内容の管理体制はあるか?
・外部パートナーや共同開発との契約面での対応はどうか?
ここが弱いと、「成長フェーズで揉めそう」「後から高くつきそう」と見られ、出資が遠のくことも。
■ 事前対策が“評価UP”につながる
「うちはまだ初期段階なので…」という会社でも、
「商標出願中」「特許は戦略検討中」「今後の海外対応も想定済」と書いてあるだけで、
VCからの印象はグッと変わります。
知財を通じて、“経営に視野がある”ことを見せる。
それが、信頼につながり、出資の後押しにもなるのです。
◆まとめ:知財は“出資の信用力”
VCは、あなたの会社の未来を見ています。
技術そのもの以上に、「その技術をどう守り、どう活かしていくか」の戦略が問われます。
知財を整えておくことは、単なるリスク回避ではなく、
出資を引き寄せる“信用力”の証明になります。
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