【あなたの技術、出せば特許?】特許になる“工夫”と“ならない”工夫の境界線
2026.01.16
こんにちは。弁理士の植田です。
「これって特許になるかな?」という質問、よくいただきます。
実際に現場でよくあるのが、
「うちも結構工夫してるけど、こんなんじゃ特許にならんよね?」
という“謙遜パターン”です。
でも、それ…本当にそうでしょうか?
今回は、特許になる“工夫”と、ならない工夫の違いについて解説します。
■まず知っておきたい「特許になる条件」
ざっくり言うと、特許になるには以下の3つの要件を満たす必要があります:
1.新しいこと(新規性)
2.技術的に進んでいること(進歩性)
3.産業として使えること(産業上の利用可能性)
つまり、「誰もやっていない新しい技術的工夫で、仕事や暮らしに役立つもの」というのが特許になる基本ラインです。
■たとえば、こんな工夫は特許になる
・工具のちょっとした形状改良
→ 作業効率が大幅にアップするなら特許になる可能性あり!
・ITサービスでのデータ処理の新手法
→ 処理フローに工夫があるなら“ビジネスモデル特許”の対象に。
・製造工程の順番変更や温度条件の調整
→ 結果的に品質や歩留まりが改善すれば、立派な発明です。
つまり、“当たり前”と思っているような現場の改善や工夫でも、
客観的に見れば「特許のタネ」だったということはよくあります。
逆に、特許になりにくい工夫とは?
もちろん、すべての工夫が特許になるわけではありません。
たとえば、以下のようなケースは特許にはなりにくいです。
・誰でも思いつくような当たり前の工夫
(例:ペンに消しゴムをつけた、レベルのアイデア)
・単なる“思いつき”や“アイデア”だけで、技術的裏付けがないもの
(例:「AIでなんか分析できたらいいな」)
・すでに他社がやっている内容(公開済み)
(※自分では新しいと思っていても、既出だとNG)
■境界線は「客観的に技術的効果があるか」
特許になるかどうかの“境界線”は、
「技術的な裏付け(論理や効果)があるかどうか」です。
逆に言えば、「工夫したことでどんな効果があったか」を
論理的に説明できるなら、特許になる可能性があるということ。
■出願すべきか悩んだら、“棚卸し”がオススメ
「うちの技術、どこまでが特許になるの?」
そんなときは、まず社内の技術や工夫を棚卸ししてみるのが有効です。
弁理士と一緒に見ていくと、
「え?これ、いけるの!?」という“意外な特許のタネ”が見つかることも。
■まとめ|判断のコツは「当たり前」を疑うこと
特許になるかどうかは、“工夫の中身”だけではなく、
どのように説明・表現するかにも左右されます。
だからこそ、「これは無理やろ」と自己判断で捨てる前に、
一度、専門家に見せてみる価値は大いにあります。
「出しておけばよかった…」と後悔する前に、
ぜひお気軽にご相談くださいね。
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