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【まず何から守る?】知財登録の“費用対効果”で優先順位をつける方法

2026.01.18

こんにちは、弁理士の植田です。

「特許も商標も意匠も気になるけど、全部は無理ですよね…」
知財の相談で、よく聞かれる質問の一つです。

たしかに、出願や登録には時間もお金もかかる。
限られた予算の中で、どれを優先するかは経営判断としてとても重要です。

今回は、知財の“費用対効果”を考えながら、優先順位をつけるための考え方をお伝えします。


■全部やろうとしなくて大丈夫

まず、安心していただきたいのは――
最初から全部出願しなくても問題ないということです。

知財には以下のような種類がありますが:

・特許:技術的な仕組み
・商標:名前・ロゴ・キャッチコピーなど
・意匠:商品の見た目・デザイン
・著作権:文章や資料(自動的に発生)

それぞれ対象も守れる範囲も違うので、事業フェーズやリスクに応じた取捨選択が大切です。



優先順位の考え方:3つの視点

①「代替が効かないもの」から守る

たとえば:

・オリジナルのサービス名 → 商標
・UIやパッケージデザイン → 意匠
・自社しか実現できない技術 → 特許

代えがきかないものが真っ先に守るべき“資産”です。


②「売上に直結するもの」から守る

どんな知財が“売れる理由”になっているか?を考えてみましょう。

・「名前」で覚えてもらっている → 商標
・「この見た目」で選ばれている → 意匠
・「この技術」がウリ → 特許

売上や集客の“軸”になっている要素こそ、守らなければ差別化が崩れるリスクがあります。


③「真似されやすいもの」から守る

・表に出ている
・ネットで検索されやすい
・誰でも簡単に模倣できる

このような要素は、知財で先に押さえておくことでリスクを下げられます


■優先順位の一例(よくあるパターン)

事業タイプ優先すべき知財理由
ネット販売(D2C)商標+意匠名前とパッケージで勝負だから
技術系スタートアップ特許+商標技術がコアだが、ブランド力も必要
飲食・美容など店舗型商標店名・サービス名が命
SaaS・アプリ開発特許+意匠UIや機能に独自性がある
ハンドメイド・個人作家商標+著作権名前と作品の世界観を守る

■「費用対効果」で判断するには?

出願費用が気になる場合は、「その登録で守れる売上・信用はいくらか?」を目安にしてみましょう。

・商標登録 → 年数万円〜10万円程度
・特許出願 → 数十万円(中〜長期の投資)
・意匠登録 → 10万円前後(コスパ良好)

たとえば、ブランド名が商標登録されていることで出資がスムーズになったケースや、
模倣対策として意匠登録が活きた事例もあります。

「高い/安い」ではなく、“回収できるか”で考えるのがプロの視点です。


■まとめ:何を守るか?ではなく、何から守るか?

・知財登録には順番がある
・「代替が効かない」「売上に直結」「真似されやすい」ものから優先
・商標・特許・意匠は、事業のフェーズや業種によって効果が違う

すべてを一気にやらなくて大丈夫。
でも、「守る順番」を間違えると、あとから大きな代償を払うこともあります。

不安な方は、いまの事業内容に合った“知財の守り方”をご提案しますので、お気軽にご相談ください。

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