【何が違う?】特許“になる説明”と“ならない説明”の違い
2026.01.27
こんにちは、弁理士の植田です。
「これ、特許になりますか?」
技術者や開発担当者の方からよくいただく質問です。
同じような内容でも、“説明の仕方”によって特許になるかどうかが分かれるケースも珍しくありません。
今回は、特許になる説明と、ならない説明の違いについてお話しします。
■「できたこと」を話す人、「工夫したこと」を話す人
特許出願において重要なのは、「何が新しいのか」「何に工夫があるのか」です。
ところが現場では、「何ができたか」の結果だけを説明されることが多いのが実情です。
たとえば、こんな違いがあります:
・×「AとBを組み合わせたら、うまくいきました」
・○「AとBを組み合わせる際に、Bの〇〇という課題を解決するために、□□という工夫を加えました」
結果だけでは特許になりません。
プロセスの中での工夫や判断が、特許性を判断するうえでのカギになります。
■技術的課題と解決手段がセットかどうか
特許になる説明は、「技術的課題」と「それをどう解決したか」が一対になっています。
このセットがあることで、審査官にも“発明の価値”が伝わります。
例:
・「これまで〇〇という課題があった。そこで□□という構成を採用することで、その課題を解消した。」
このように、課題→工夫→効果という流れで説明できると、出願書類も明確になり、特許として認められる可能性がぐっと高まります。
■「一般的な話」で終わっていないか?
ありがちなパターンが、抽象的な説明に終始してしまうことです。
・×「使いやすくなりました」
・○「〇〇部の形状を△△に変更することで、使用時の〇〇という不便さがなくなった」
使いやすい、安定している、早い――といった表現だけでは不十分。
「なぜそうなったのか?」という理由や技術的な裏付けが大切です。
■「話す相手」を意識することが第一歩
現場の感覚と、特許の世界の“価値の感じ方”は少しズレています。
そのため、特許になる説明をするには、「自分がよく知っていることを、知らない人にどう伝えるか」という視点が必要です。
社内でアイデアを共有するときも、
単に「うまくいった」ではなく、「なぜうまくいったか」を意識して話す習慣を持つと、特許出願につながる話が自然と増えていきます。
■まとめ:伝え方ひとつで「特許にならない」が「特許になる」に変わる
・結果ではなく、“工夫の中身”を話す
・「課題→解決→効果」の順に整理する
・抽象的な言葉ではなく、構造や機能の具体性を持たせる
技術の価値は、伝わってはじめて守れます。
特許になるかどうかは、思っている以上に“説明力”の差かもしれません。
社内でアイデアを拾う際にも、ぜひこの視点を持っていただければと思います。
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