OEM・外注で事故る会社の共通点:仕様書と知財条項の落とし穴
2026.03.11
こんにちは、弁理士の植田です。
商品開発や製造でよくあるのが、
OEMや外注による生産です。
自社で作るのではなく、
・海外工場
・協力メーカー
・外部パートナー
と連携して商品を作る。
とても一般的なビジネスモデルです。
ただ、このときに
知財トラブルが起きる会社には
共通点があります。
それが
仕様書と契約の甘さ。
今日は、OEM・外注でよくある
知財トラブルの落とし穴をお話しします。
■仕様書が曖昧
OEMトラブルの一番多い原因。
それが
仕様書の曖昧さです。
例えば、
・サイズ
・素材
・機能
・設計
など。
これが曖昧だと、
「どちらが設計したのか」
が分からなくなります。
そして、
特許や意匠の権利関係も
曖昧になります。
■改良の帰属が決まっていない
製造を続けていると、
工場側から
「ここを改良した方がいい」
という提案が出ることがあります。
例えば、
・製造しやすい構造
・コスト削減設計
・部品変更
このとき問題になるのが
その改良の権利は誰のものか?
契約で決めていないと、
・工場側の発明
・共同発明
など、複雑な状況になることがあります。
■商標を先に取られてしまう
海外OEMで実際に起きるトラブルです。
商品名を工場に伝えて
製造を依頼する。
すると、
工場側が先に商標を出願する
ケースがあります。
特に中国では
実際に多い問題です。
その結果、
本来のブランドオーナーが
その名前を使えなくなることもあります。
■契約書の知財条項が弱い
OEM契約には、
通常、
・価格
・納期
・品質
などが書かれています。
しかし、
知財条項が弱い契約
も多いです。
例えば、
・設計の帰属
・改良発明の扱い
・ブランド使用
など。
ここが曖昧だと
トラブルの原因になります。
■OEMはビジネス+知財
OEMは、
単なる製造契約ではありません。
実際には、
・ブランド
・デザイン
・技術
など、知財が密接に関係するビジネスです。
だからこそ、仕様書と契約を
しっかり整理しておくことが大切です。
■まとめ
OEMや外注で事故る会社の共通点は、
・仕様書が曖昧
・改良の帰属が未整理
・商標対策なし
・知財条項が弱い
といった点です。
製造がうまくいっているときは
問題になりません。
しかし、
商品が売れ始めた瞬間に
トラブルになることがあります。
だからこそ、
最初の契約設計が重要です。
📝 ご相談・お問い合わせはこちらからどうぞ!
※メールにて24時間受付可能
📌 YouTubeサブチャンネル開設!(1日おきに配信 140本)
「小さな会社のための知財戦略」をテーマに、わかりやすく解説しています
知財に関する知識が決めます。ラジオ風音声のみ
▶︎ チャンネルを見る
📌 ミライエ国際特許事務所の公式YouTubeチャンネル(230本)
事務所紹介や知財に関する最新情報を配信中
▶︎ 公式チャンネルはこちら
📌 ミライエの公式Instagramでも日々の活動を発信中!(投稿数238、フォロワー数509)
▶︎ Instagramを見る
📌 ビジネスモデル特許に関する電子書籍を発売中!
知財の視点からビジネスモデルをどう守るか、具体的に解説しています。
▶︎ 電子書籍を見る