【保存版】中小企業こそ知っておきたい“知財戦略”の基本と3つのポイント
2025.06.06
「うちは技術屋ちゃうし、知財って関係ないでしょ?」
こんにちは、弁理士の植田です。
中小企業の方とお話するなかで、よくこんな声を聞きます。
「特許とかは、大企業の話でしょ?」
「うちには大した技術ないし、関係ないと思ってた」
でも実は──
“中小企業こそ”知財を意識することで、大きなチャンスも守りも手に入るんです。
今日は、知財戦略に取り組んできた経験から、
「中小企業の知財戦略」って、こう考えたらええんやでというポイントを、わかりやすくお伝えします。
① 「知財=特許」だけじゃない。まずは“商標と意匠”も視野に入れる
特許=発明、というイメージが強いですが、
中小企業が最初に向き合うべきは、実は商標と意匠だったりします。
▶ 商標:
- 会社名・商品名・サービス名
- ロゴやキャッチコピー
➡ ブランドを守る“名前の権利”
▶ 意匠:
- 商品の形状やデザイン
- アプリやWebのUI・UX
➡ “見た目の価値”を保護する権利
名前や見た目がパクられると、それだけで「別の会社と間違えられる」「売上が奪われる」ってことも…。
つまり、ブランドとデザインの守りは、中小企業にも必須やということです。
② 守りだけやない、営業・資金調達にも効くのが知財の力
知財って「守るだけ」と思われがちですが、
実は攻めにも使える“戦略ツール”なんです。
たとえば:
- 他社が真似しにくい → 価格競争に巻き込まれない
- 提案に説得力 → 大手企業との取引が進みやすくなる
- 出資・M&A時 → 知財の有無で企業評価に差が出る
最近では、投資家や金融機関が“知財の有無”をチェックするのも当たり前になってきました。
「技術的な独自性がある」「ブランドがきちんと守られている」
=ビジネスの将来性が高い!と思ってもらえるってことですね。
③ “出す前に相談”が鉄則!出願よりも「戦略設計」が大事やで
よくあるのが、
- 先に発表・販売してから「これって特許取れますか?」
- すでに他社が商標を取ってたことに後から気づく
…という“あとからでは守れない”パターン。
だからこそ、
「この名前でいくつもりです」
「こういう仕組みで展開します」
という段階で、弁理士に一度相談するのがベストなんです。
実際、中小企業の9割くらいは、最初の方向性を少し調整するだけで“ちゃんと守れる”ようになります。
まとめ:「中小企業には中小企業の知財戦略がある」
大企業のように何十件も出願する必要はありません。
でも、最低限「名前・見た目・仕組み」のどれをどう守るか?を考えておくだけで、将来のトラブルを防げます。
むしろ、早い段階から知財を味方にできる中小企業こそ、“知財を使いこなせる経営者”やと僕は思ってます。
知財戦略、まだ手つかず…という方へ
- サービス名やロゴ、登録しといたほうがいい?
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そんな疑問や不安も含めて、最初の作戦会議から一緒に考えます!
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