【商標登録で出資が止まる!?】スタートアップあるある回避法〜サービス名、今すぐ確認した方がええかもしれません〜
2025.06.14
「サービス名、気に入ってるんです。でも…」
こんにちは、弁理士の植田です。
スタートアップの支援をしていて、出資やアライアンス直前に相談されるのが──
「このサービス名、商標登録って必要ですか?」
「実は、まだ出願してないんですけど…」
というケース。
で、調べてみたら「既に他社が登録してた」
…これ、ほんまによくある“スタートアップあるある”なんです。
■なぜ、商標で出資が止まるのか?
■出資者・VCは「リスク」を嫌う
・サービス名が使えなくなるリスク
・今後、変更せざるを得ない可能性
・トラブルで訴訟リスクや交渉コストが発生する恐れ
▶ つまり、“ネーミングひとつで事業の根幹が揺らぐ”と見られてしまうんですね。
■ブランド変更=マーケ予算のロス
仮に出資後に名前変更となると──
・ドメイン・SNS・アプリ名の変更
・顧客対応・再ブランディングの費用
・チームの士気にも影響…
▶ これ、せっかくの調達資金が「穴埋め」に使われかねません。
■どう回避する? 今すぐできる3つの対策
① 名前を決めたら、商標登録の“空き”を確認する
Google検索だけじゃ足りません!
▶ 「商標検索データベース」で、同業・同ジャンルに似た名前がないかを調べる。
(※必要ならプロに依頼しても数万円〜で確認できます)
② 出願は「公開前」がベストタイミング
SNS・LP・ピッチで名前を出す前に、
▶ “出願してるかどうか”がめちゃくちゃ大事。
▶ 特許庁のデータは出願から数週間で公開されるので、「先に出したもん勝ち」です。
③ 出資交渉前には「商標のステータス」を整理しておく
ピッチ資料や事業計画書にも、
▶ 「商標出願済/登録済」「〇〇区分で取得」と書ければ、評価が一気に上がります。
まとめ:「名前は“資産”です。守ってこそ価値が出る」
スタートアップにとって、
・ ブランド=信頼を積み重ねる土台
・ 商標=そのブランドを法的に守る“証”
「取ってて当然」くらいの感覚を、早めに持つのがおすすめです。