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【真似された!?】特許侵害に気づいたとき、どう動く?

2025.06.30

こんにちは、弁理士の植田です。


「これ…ウチの技術とそっくりやん」
そんな瞬間に出会ったこと、ありませんか?

せっかく手間ひまかけて開発して、特許まで取ったのに、
“そっくりな商品”が別の会社から出ている――
これは立派な「特許侵害」の可能性があります。

では、気づいたときにどう動けばいいのか?
今回はそのポイントを、5ステップでお伝えします。


■①「冷静に、証拠を集める」

まずは、感情的にならずに証拠を残すことが重要です。

・問題の商品やサービスの写真や資料
・そのWebページやカタログなどのスクリーンショット
・発売日・販売先などの情報

あとから削除されたり、変えられたりすることもあるので、
見つけた時点で、記録として保存しておくことをおすすめします。


■②「本当に“侵害”なのかを確認」

似ているように見えても、法律的に“侵害”とまではいえないケースも多いです。

・自社の特許請求の範囲に該当するか?
・相手の製品はどの構成・手順か?



これは専門的な判断になるため、
弁理士にご相談いただくのが確実です。


■③「いきなり訴えるのはNG。まずは交渉」

特許侵害は「損害賠償」や「差止請求」ができるとはいえ、
いきなり裁判に持ち込むのは得策ではありません。

まずは、内容証明などで「特許権を侵害している可能性がある」ことを通知し、
相手と交渉するのが一般的です。


■④「相手の会社や規模を見極める」

相手が大企業なのか、個人事業主なのかによって、
対応の戦略も変わってきます。

たとえば…

・大手には“交渉の窓口”が用意されていることも
・小規模事業者には誤解からの侵害もありうる



攻める・守るのバランスを、冷静に見極めましょう。


■⑤「使わせてあげる=ライセンスという選択も」

もし相手に悪意がなく、交渉次第で共存できそうであれば、
“ライセンス契約”を提案することもあります。

特許を「使わせて稼ぐ」モデルにすることで、
ライセンス収入を得る道も開けるんです。


●まとめ:「“真似された”ときこそ、戦略的に」

特許権を取って終わりではありません。
使われていたら、守る・活かす動きが必要です。

「ちょっとでも怪しいな」と思ったとき、
泣き寝入りせず、まずはご相談ください。

📝 ご相談・お問い合わせはこちらからどうぞ!

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