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【その仕様、守れてますか?】アプリ開発会社が押さえるべき“3つの知財視点”

2025.06.30

こんにちは、弁理士の植田です。

アプリやWebサービスの開発を行う企業から、
最近こんなご相談が増えてきました:

「自社で開発した機能、他社にマネされた…」
「お客様に納品したシステム、どこまで守れるの?」
「商標っていつ、誰の名義で取るべき?」



実は、アプリ開発には知財の“落とし穴”がたくさんあります。
今回は、アプリ開発会社が知っておくべき知財ポイントを3つにまとめてお届けします。


■1. UIや操作フローは“意匠権”で守れることも

「アプリの見た目は守れない」と思っていませんか?
実は、UIデザインや操作の流れが「意匠権」の対象になるケースもあります。

・独自の画面構成
・特徴的なアニメーションや遷移
・操作性に一貫性のあるUX設計

これらは、画面デザインの一部として意匠登録できることがあります。
先に登録しておけば、他社からマネされたときにも「差し止め」や「損害賠償」が可能に。


■2. 開発機能が“特許”になる可能性もある



AIを活用した分析手法
マッチングのアルゴリズム
リアルタイムの通知システム…



これらの技術的な仕組みは、特許になる可能性があります。

ただし、「動いていること」だけでは足りません。
その中に“技術的な工夫”があるか?を弁理士が丁寧に見極める必要があります。


■3. 商標登録の“名義”、誰が持つかがトラブルの元に



アプリ名やサービス名を商標登録する際、
「開発会社の名前で取るのか?」「発注者の会社名で取るのか?」
この名義の問題は、あとから大きなトラブルにつながります。

契約書に「商標はどちらが取得・保有するか」を明記する、
共同で取得した場合のライセンス条件を取り決めておくなど、
“予防策”として知財を扱う意識が重要です。


●まとめ:「アプリ開発×知財」は、今や“標準装備”

良いプロダクトを作るだけでは守れない時代。
せっかく開発した仕組みやネーミングが、
他社に使われてしまってからでは遅いのです。

「これって守れるんやろか?」
と思ったタイミングで、ぜひ一度ご相談ください。

📝 ご相談・お問い合わせはこちらからどうぞ!

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