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【読書メモ】山口周『人生の経営戦略』──「自分の人生をマネジメントする」という視点

2025.07.05

こんにちは。弁理士の植田です。

最近読んでとても印象に残った一冊をご紹介します。


それが、山口周さんの『人生の経営戦略』。



タイトルの通り、「経営戦略」を人生に応用するという視点で書かれた本です。
仕事やキャリアの悩みを抱えるビジネスパーソンにとって、多くの気づきがある内容でした。


自分の人生にも“戦略”が必要?

山口さんは、私たちの人生を「一つのプロジェクト」と見立て、
その目的や価値基準を明確にしないまま進むことの危うさを指摘しています。

自分の人生において、戦略を持たずに進むことは、
船に地図もコンパスも持たせずに航海させるようなもの──

この比喩がとても印象的で、「自分はどこに向かって進んでいるのか?」という問いを、あらためて考えるきっかけになりました。


戦略フレームワークを“自分事”に落とし込む

本書では、実際に企業が使っている経営戦略のフレームワークを活用して、
自分自身の「目的」「資源」「制約」「選択肢」などを言語化する方法が紹介されています。

ビジネスの意思決定で使われる考え方を、人生の意思決定にも応用する。
まさに、“自分というプロジェクトのマネジメント”という視点です。

たとえばこんな問いかけ──

  • 自分の人生で最も大切にしたいことは何か?
  • どんな成果を達成したいか?
  • 自分の強み・持ち味はどこか?
  • どの選択肢が「自分らしい」か?


知財の仕事にも通じる「戦略」の目線

私は日頃、中小企業やスタートアップの知財戦略を支援していますが、
この本を読んでいて、ふと「知財も人生も、戦略があるかどうかで大きく変わるな」と感じました。

「何を守るか」「どう活かすか」「どこに集中するか」は、どれも経営戦略と同じ問い。

戦略を持つことで、時間・お金・エネルギーの使い方が変わる。
それは人生でも、企業活動でも同じです。


こんな方におすすめ

・忙しさの中で、ふと「このままでいいのか?」と立ち止まったことがある方
・自分のキャリアや生き方にモヤモヤを感じている方
・人生に“戦略的視点”を取り入れてみたい方


最後に

「なんとなく」で人生を進めてしまう前に、
一度立ち止まって「自分にとっての戦略」を考える──

この本は、そんな時間を与えてくれる一冊でした。

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