【パッケージ・ネーミング】売れたあとに後悔しない知財対策
2025.07.15
こんにちは、弁理士の植田です。
最近、ありがたいことに「ヒット商品が出ました!」という嬉しいご報告と同時に、
「名前、商標取ってなかったんです…」「パッケージ真似されて困ってて…」
そんなご相談を立て続けにいただきました。
今日は、「売れたあとに後悔しないための知財対策」についてお話します!
● なぜ「売れてから」では遅いのか?
実は、商標や意匠(デザイン)の世界では、
“早い者勝ち”のルールが基本。
つまり、どれだけ先に考えていても、
登録をした人が権利を持つというのが知財の仕組みなんです。
よくあるのが、
・商品が売れ始めてから、他人に商標を取られてしまう
・パッケージデザインを真似されたのに、何も言えない
・ネーミングを変えざるを得なくなって、ブランディングが崩れる
こうした事態は、実際にたくさん起こっています。
■ 対策① ネーミングは商標で先手を打つ
ネーミングは、ブランドの「顔」になる部分。
✔ ロゴや店名
✔ 商品名やサービス名
✔ キャッチコピー風のネーミング
これらはすべて、商標として保護できる可能性があります。
特に、SNSや口コミで話題になるスピードが早い今、
「いい名前」は真似されやすく、盗まれやすい。
使い始める前から、商標登録を視野に入れておくことが大切です。
■ 対策② パッケージ・容器デザインは“意匠”で守れる
「うちの商品パッケージ、めっちゃ可愛いんです!」
という声、よく聞きます。
実はその“可愛さ”や“スタイリッシュさ”も、
意匠権(デザインの特許)で守れるんです。
・パッケージの形や色、模様
・ラベルの配置や構成
・容器の形状 など
これらもれっきとした知的財産!
見た目の個性こそ、コピーされやすい。
だからこそ、意匠での保護も有効なんです。
■ 対策③ 商品が話題になる前に相談する!
いちばん避けたいのは、
「売れてから権利化しよう」
「そのうち相談しよう」
…と思っていたら、誰かに先に出願されていたというパターン。
特に最近は、海外からの無断商標出願も増えてきています。
自分の大事なブランドを守るためには、“早めに動く”ことが命。
● まとめ:知財は「先に準備する」人の味方!
知財って、“守り”の話に思えるかもしれませんが、
実はこれは、“成長の土台”を整える話でもあるんです。
✔ ネーミングやパッケージが真似されない安心感
✔ 自社の世界観を守るブランディング力
✔ 将来的なライセンス展開の可能性
知財を先におさえておくことで、ビジネスの可能性がぐんと広がりますよ!
📌「この名前、商標になりますか?」「このデザイン、意匠にできますか?」
そんな初歩的なご相談でも、もちろんOKです😊
📝 ご相談・お問い合わせはこちらからどうぞ!