【中国ビジネス】登録より“先に使った”では勝てない!?
2025.07.18
こんにちは、弁理士の植田です。
「日本ではうちが先に使ってたのに…」
「中国で勝手に商標登録されてしまった…」
これは、中国進出企業あるあるの典型例です。
今回は、中国でビジネスを始める前に知っておきたい
「先に使ってても負ける」商標の落とし穴について解説します。
① 中国は“先願主義”の国!
日本やアメリカでは、
「先に使っていた人」の権利もある程度保護される場合があります。
でも中国では違います。
👉 「先に出願・登録した人が勝つ」のが原則です。
つまり、先に商標を使っていようが、無関係な人が先に登録してしまえば、その人のものになります。
② 商標を“人質”に取られるケースも…
実際には、
・中国代理店や社員が勝手に商標を出願
・日本で売れてきたタイミングで“第3者”が商標を登録
・取り返すために高額な“買い戻し交渉”を迫られる
という事例が後を絶ちません。
中国では“知らない間に登録されていた”というのが最大のリスクなのです。
③ 対策は「進出前の先回り登録」
一番確実なのは、
中国展開を視野に入れた時点で、主要な商標をあらかじめ出願しておくこと。
商品名・ロゴ・パッケージデザインなど、
「これ真似されたらイヤやな…」と思うものは、早めに保護しておきましょう。
● まとめ
・中国では「先に使ってた」は原則として通じない
・第三者登録リスクは“進出前”に対策するしかない
・登録して初めて“使う権利”が守られる
中国でビジネスをするなら、
「登録は戦略」ではなく「登録は常識」です!
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