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【“技術資料”が武器になる!?】出願だけじゃない、特許の活かし方

2025.07.23

こんにちは、弁理士の植田です。

特許というと、「出願して、登録して、守るもの」というイメージをお持ちの方が多いと思います。

もちろんそれは正しいのですが──


実は、“出願したけど取らなかった特許”や、“却下された技術資料”にも、大きな価値があることをご存じでしょうか?

今日は、「出願だけじゃない、特許の活かし方」についてお話しします。


■ なぜ“登録されなかった特許”にも意味があるのか?

特許の世界では、出願した内容は1年半後に公開されます。


つまり、「うちの会社は、こういう技術開発をしている」という情報が、“特許公報”として世界に示されるわけです。

これが何を意味するかというと──

・同業他社は「この分野には手を出しにくいな」と感じる
・投資家や金融機関は「技術開発に取り組んでいる会社だ」と評価する
・海外展開やアライアンス時の“技術PR”資料として使える

つまり、技術資料=経営の武器になるということです。


■実際の活用例(中小企業であった話)

ある製造業の会社さんでは、社内で出願した技術資料を使って、

・展示会の資料として利用
・助成金の申請時に「開発中技術」としてアピール
・共同開発先との交渉材料

に活かしておられました。

特許にならなくても、「その技術に本気で取り組んだ履歴」があることで、信頼感につながるんですね。


■ 特許は“守る”だけじゃなく“語れる”ツール

特許というと、「侵害されたときに訴える」みたいなイメージが強いですが、
それだけじゃもったいない!

・営業資料
・プレゼン資料
・採用時のブランディング
などなど、「会社の姿勢」を見せるツールとしても活かせます。


● まとめ:出願したら、活かしきる!

・ 特許は「取れた・取れなかった」だけで判断しない
・ 技術資料は、事業の信頼性を高める武器になる
・ 公開された出願情報も、経営資源として活用できる

「うちは技術の会社やから、しゃべるの苦手やねん…」
そんな企業さんこそ、“技術資料”を営業やPRのツールとして活かしてほしいと思っています。


知財の活かし方、相談してみませんか?
どの技術を出願すべきか、どれを社外に見せるべきか──
戦略的に判断したいときは、ぜひご相談くださいね!

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