【知財は無形資産】財務諸表に載らない“価値”をどう伝えるか?
2025.08.17
こんにちは、弁理士の植田です。
特許・商標・意匠といった知的財産は、会社にとって大きな資産です。
しかし、財務諸表には「知財の価値」がそのまま載ることはほとんどありません。
では、この“見えない資産”を、
投資家や金融機関、取引先にどう伝えればいいのでしょうか?
■ 知財が財務諸表に現れにくい理由
・会計上は「取得時のコスト(出願費用や登録費用)」しか計上されない
・実際の「独占権による市場価値」や「模倣を防ぐ効果」は数字に反映されない
・ブランド力や技術力といった“潜在的な強み”が、表に出にくい
つまり、知財の真価は財務データの外に存在する資産なのです。
■ 知財の価値を伝える3つの工夫
1. 「数字」で補足する
・特許の件数
・商標の登録範囲
・ライセンス収入やコスト削減効果
など、具体的な数値に置き換えて伝えることが有効です。
2. 「ストーリー」で伝える
「この特許によって競合は同じ方法を使えない」
「この商標があるからブランドを守れた」
といった具体的なエピソードを交えることで、知財の意味が伝わります。
3. 「経営戦略」と結びつける
単なる登録リストではなく、
・どの市場で戦うための特許なのか
・どの顧客層を守るための商標なのか
を示すことで、知財が経営の一部であることを強調できます。
■ 知財を“見える化”するメリット
・投資家に対して、企業の将来性を示せる
・金融機関からの融資審査でプラスに働く
・取引先との交渉で、競争優位をアピールできる
知財は帳簿に載らなくても、経営の武器として大きな役割を果たします。
● まとめ
知財は「財務諸表に載らない資産」ですが、
伝え方を工夫すれば、数字以上の説得力を持たせることができます。
当事務所では、
・事業計画や資金調達での知財アピール方法
・知財を活かした経営戦略設計
・金融機関向けの知財評価サポート
を行っています。
「知財をどう価値として伝えるか?」に悩まれている経営者の方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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