【保存版】中小企業のための商標チェックリスト|出願前に必ず見る10項目
2025.09.04
こんにちは、弁理士の植田です。
新商品やサービスの名前を決めたとき、
「よし、これでいこう!」と商標登録を検討する方も多いと思います。
でもちょっと待ってください。
商標登録は「出せば通る」ものではなく、
事前のチェックを怠ると、登録できない/使えない/トラブルになるといったリスクがあります。
今日は、中小企業の方が出願前に必ず確認しておくべき 商標チェックリスト10項目 をご紹介します。
商標チェックリスト 10項目
1. 同じ名前がすでに登録されていないか
商標検索で、同一または類似の名前が既に登録されていないかを確認。
➡ 無料検索は「特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)」で可能。
2. 似ている名前が同じ業種で出ていないか
完全一致でなくても、読み方や意味が似ているとNGになることも。
例:「サクラ」と「SAKURA」は区別できない場合があります。
3. 出願する区分(カテゴリ)は適切か
商標は45区分に分かれており、商品・サービスごとに指定が必要。
➡ ネーミングが通っても、区分がズレていると実際に使えません。
4. 汎用的すぎないか
「おいしいパン」「高品質サービス」などは識別力がなく、登録できません。
5. 地名+業種の組み合わせになっていないか
「大阪ラーメン」「東京美容院」などは、原則として登録不可。
6. 読みやすさ・書きやすさはどうか
登録できても、長すぎたり読みづらい名前は実際のブランディングに不利です。
7. ドメインは取れるか
.comや.jpがすでに取られている場合、オンライン展開で不便。
➡ 商標とドメインはセットで考えましょう。
8. SNSアカウントが確保できるか
InstagramやX(旧Twitter)などで同名アカウントが使えるか確認。
➡ 商標だけ取っても、SNSで使えないとブランドが広がりません。
9. 海外展開の予定があるか
国内だけでなく、将来海外展開を考えるなら早めに「マドプロ(国際商標)」を視野に。
10. 実際に使い続けられるか
せっかく登録しても、3年間使わなければ「不使用取消」で消えるリスクがあります。
➡ 本当に使い続けられる名前かどうか、冷静に判断を。
● まとめ
商標は「思いついたらすぐ出せばいい」ものではなく、
事前チェックが勝敗を分けると言っても過言ではありません。
・ 使えるかどうか
・ 守れるかどうか
・ ビジネスに育てられるかどうか
この3つを軸に、商標を選び、出願することが大切です。
📌 当事務所では、
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