【実録】クラファンでの知財トラブル3例と、その防ぎ方
2025.09.15
こんにちは、弁理士の植田です。
近年、クラウドファンディング(クラファン)
での資金調達は、スタートアップや個人事業主
にとって欠かせない手段になっています。
ただし、「プロジェクトを公開した瞬間に
知財トラブルに巻き込まれた…」という相談が少なくありません。
今日は、実際にあったクラファン知財トラブルの3つの例と、その防ぎ方を紹介します。
◆ トラブル事例1:商品名が商標権侵害に
あるプロジェクトで使った商品名が、すでに他社に商標登録されていたケース。
公開直後に「商標権侵害だから中止せよ」と警告が入り、
急遽プロジェクトを取り下げることに…。
👉 防ぎ方
・プロジェクト公開前に必ず商標調査を実施
・少なくとも出願して「権利化の意思」を示す
◆ トラブル事例2:製品デザインが意匠登録されていた
おしゃれな雑貨をクラファンで出したところ、
「その形状はうちの意匠権を侵害している」と指摘され、販売差止めに。
見た目の工夫は真似されやすく、意匠権のリスクは軽視できません。
👉 防ぎ方
・競合の類似デザインが意匠登録されていないか確認
・自社デザインも意匠登録して守っておく
◆ トラブル事例3:特許侵害で量産前にストップ
技術系ガジェットでよくあるケース。
クラファンで注目を集めたものの、
実は同じ仕組みが他社の特許で守られていて、量産できず頓挫。
👉 防ぎ方
・出願前調査で類似特許を洗い出す
・技術的に「避ける」設計変更を検討
◆ まとめ
クラファンは「早く公開して注目を集めたい」
という気持ちが先行しがちですが、知財チェックを
怠ると逆に大きな損失につながります。
■ 公開前に「商標・意匠・特許」の3点チェック
■ 自社のアイデアも権利化して守る
■ トラブルが発生したら早めに専門家へ相談
せっかくの挑戦を成功させるために、
知財リスク対策はプロジェクト準備の必須ステップにしましょう。
📌 当事務所では、
・クラファン公開前の知財チェック
・急ぎの商標出願サポート
・権利侵害リスクの調査
を行っています。気になる方はお気軽にご相談ください。
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