【スタートアップ向け】投資家に見せる前に整えておくべき知財項目10選
2025.09.20
こんにちは、弁理士の植田です。
スタートアップが資金調達を目指すとき、
投資家から必ずチェックされるのが 「知財の整備状況」 です。
製品やサービスのポテンシャルがどれだけ高くても、知財の裏付けが弱いと
「競合に真似されて終わるのでは?」と不安視され、
評価が下がることも少なくありません。
今回は、投資家に資料を見せる前に
整えておきたい知財項目を 10個 にまとめました。
■投資家に見せる前に整えておくべき知財10選
1. 商標の出願状況
サービス名やプロダクト名は商標出願済みか?
→ 出願していないと「ブランドを横取りされるリスク」があると判断されます。
2. 特許の出願有無
技術的な強みや差別化要素は特許出願で守れているか?
→ 「模倣困難性」を示す重要な材料です。
3. 意匠権の検討
UIやパッケージデザインなど、
視覚的な差別化は意匠登録で守れているか。
4. 知財ポートフォリオの整理
特許・商標・意匠・著作権など、
どの知財でどの部分を守っているかを一覧化。
5. 共同開発・外注契約の権利帰属
開発委託や業務委託で、成果物の知財権を
誰が持つか契約で明確化しているか。
6. 職務発明規程
社員やエンジニアが開発した発明の権利を
会社に帰属させるルールがあるか。
7. 秘密保持・ノウハウ管理
特許にしない技術は秘密保持契約(NDA)や
社内規程で守れているか。
8. 知財の評価・活用計画
知財を単に「守る」だけでなく、
将来的にライセンスや提携に活かすプランを説明できるか。
9. 侵害リスクのチェック
競合の特許・商標を調査し、自社のサービスが
リスクに触れていないか確認しておく。
10. 知財担当体制
社内に知財の担当者や外部パートナーがいるか。
→ 「誰が責任を持って管理しているか」が投資家の安心材料になります。
💡 投資家が知財で見るポイントは?
投資家が注目しているのは単なる「権利の数」ではありません。
・参入障壁を築けているか
・ブランドを守れているか
・権利の所在が曖昧でないか
・事業計画に知財戦略が組み込まれているか
このあたりをしっかり整理できていると、
投資家の信頼度は大きく高まります。
●まとめ
スタートアップにとって知財は「守り」ではなく
投資家への説得力を高める武器 です。
👉 投資家に会う前に、
・出願の有無
・契約関係の整理
・活用計画の明示
を最低限チェックしておきましょう。
📩 当事務所では、スタートアップ向けに
「投資家対応のための知財チェック」サービス を提供しています。
ピッチ資料にどんな形で知財を載せると伝わりやすいかもアドバイス可能です。
📝 ご相談・お問い合わせはこちらからどうぞ!
📌 YouTubeサブチャンネル開設!
「小さな会社のための知財戦略」をテーマに、わかりやすく解説しています
▶︎ チャンネルを見る
📌 ミライエ国際特許事務所の公式YouTubeチャンネル
事務所紹介や知財に関する最新情報を配信中
▶︎ 公式チャンネルはこちら
📌 ミライエの公式Instagramでも日々の活動を発信中!
▶︎ Instagramを見る