【更新忘れ防止】商標・特許の“期限切れ”を防ぐ年間チェックリスト
2025.09.21
こんにちは、弁理士の植田です。
知的財産権には「期限」があります。
せっかく取得した 商標権・特許権・意匠権 も、
更新や維持の手続きを怠ると 自動的に権利が消えてしまう のです。
実際に「気づいたら期限切れで、せっかくの権利を失った」という事例も少なくありません。
今回は、更新忘れを防ぐために使える年間チェックリストをまとめました。
1. 商標の更新チェック
・存続期間:登録日から原則10年
・更新期間:満了日の半年前から申請可能
・注意点:更新を忘れると、その商標は
他社に取られてしまうリスク大。
■ 年間チェック項目
・登録商標の一覧を作る
・満了日をカレンダーや管理表に記入
・9年目に必ず更新の準備
2. 特許・実用新案の維持年金チェック
・特許権:出願から20年が基本(医薬など一部は最長25年)
・維持年金:毎年または複数年分まとめて納付
・注意点:年金未納 → 権利消滅
■ 年間チェック項目
・毎年の納付スケジュールを確認
・事業に直結する特許は優先的に維持
・不要な特許は更新をやめる判断も
3. 意匠権の更新チェック
・存続期間:登録から25年
・更新:1年ごとに更新可
・注意点:デザインは製品寿命が短いので、更新の要否を定期確認
■ 年間チェック項目
・登録意匠ごとの使用状況を確認
・事業にまだ必要かを判断して更新
4. 年間ルーチンに組み込む工夫
・年始:全権利の更新期限をリスト化
・決算期:維持する権利のコスト対効果をチェック
・年末:翌年の期限を再確認
👉 Googleカレンダーや専用管理ソフトを使うと便利。
弁理士事務所に管理を依頼する方法もあります。
5. まとめ
商標や特許の更新は、特に特許は一度忘れると取り返しがつかないものです。
毎年のスケジュールに「知財チェック日」を入れるだけでも
リスクはぐっと減ります。
ポイントは「一覧化」と「定期チェック」。
自社の大事な知財を期限切れで失わないよう、
今日から管理体制を整えてみてください。
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