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【特許になる?】アイデアを出すときに見直すべき5つのポイント

2025.09.21

こんにちは、弁理士の植田です。

「このアイデア、特許になるのかな?」
新しい仕組みや工夫を思いついたとき、
誰もが一度は考える疑問です。

実は、特許になるかどうかは単に「新しい」だけでは判断できません。

審査で評価されるポイントがいくつかあるのです。

今回は 特許出願を検討する前に見直しておきたい5つのポイント を紹介します。


1. 新規性(他にないか?)

特許で最も重要なのが 「新しいこと」 であること。

すでに世の中で知られている発明や公開済みの技術
(論文・記事・特許公報など)と同じなら特許は取れません。

👉 ポイント

・ネット検索・特許検索で似たものが出てこないか確認
・自社内の既存技術と重複していないかチェック


2. 進歩性(当たり前じゃないか?)

単に「既存の技術を組み合わせただけ」では特許は難しいです。
審査官は「その業界の技術者なら簡単に思いつくかどうか」
を基準に判断します。

👉 ポイント

・単純な寄せ集めになっていないか?
・予想外の効果や新しい使い方があるか?


3. 産業上の利用可能性(事業で使えるか?)

「実際に産業で使える」ことも条件です。
机上の空論ではなく、製造・サービス・ITなど ビジネスで
活用できる仕組み である必要があります。

👉 ポイント

・実際に製品化・サービス化できるか?
・将来のビジネスモデルに結びつくか?


4. 技術的特徴(アイデアから技術へ)

「思いつき」だけでは特許にはなりません。
「どう実現するのか」という 技術的な手段
説明できるかどうかが重要です。

👉 ポイント

・単なるビジネスアイデアで止まっていないか?
・実現方法(アルゴリズム、機械構造、システム設計など)が示せるか?


5. 先願主義(出した者勝ち)

特許は 早い者勝ち です。
せっかく良いアイデアでも、
他社に先に出願されてしまえば取れません。

👉 ポイント

・公表や販売前に出願できているか?
・コンテストや展示会に出す前に要注意!


●まとめ

特許になるかを見極めるには、

1.新規性
2.進歩性
3.産業上の利用可能性
4.技術的特徴
5.先願主義

    この5つを意識してアイデアを整理することが大切です。

    アイデア段階では「なんとなく良さそう」で終わってしまいがちですが、
    こうした観点で見直すと 特許になる種(タネ) を見逃さずに済みます。

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