【0から学ぶ】ビジネスモデル特許って何?アイデア特許との違い
2025.09.22
こんにちは、弁理士の植田です。
「ビジネスモデル特許」という言葉を聞いたことはありますか?
「アイデアを守る特許」と思われがちですが、
実は ただの思いつきでは特許にはならない のです。
今回は、初心者向けに ビジネスモデル特許の基本と、
よく誤解される“アイデア特許”との違い を解説します。
■ビジネスモデル特許とは?
ビジネスモデル特許とは、
「ビジネスの仕組みを、ITやシステムを使って
具体的に実現する発明」 を守る特許のことです。
たとえば、
・ネットショップでの新しい決済方法
・配送と在庫管理を連動させる仕組み
・AIを使ったレコメンドシステム
といった ビジネスの“流れ”をシステムで動かす方法
が対象になります。
■アイデア特許との違い
「アイデア特許」という言葉を耳にすることがありますが、
実は法律上そんな特許は存在しません。
違いを整理すると…
・アイデア特許(誤解)
→ 「思いついたアイデア自体を守れる特許」だと思われがち
→ 例:「お菓子をサブスクで売れば儲かる!」
・ビジネスモデル特許(実際)
→ 「そのアイデアをどう実現するかを技術で説明できる特許」
→ 例:「お菓子を定期配送する仕組みを、
アプリと物流システムを連動させて実現する方法」
つまり、実装方法やシステムが伴って初めて特許になる のです。
■ビジネスモデル特許が注目される理由
1.参入障壁になる
→ 競合が同じ仕組みをマネできなくなる。
2.投資家へのアピールになる
→ 特許があることで「仕組みを独占できる」安心感を与えられる。
3.事業の成長とともに価値が上がる
→ システムが普及すればするほど、特許の独占力が効いてくる。
■まとめ
・ビジネスモデル特許は「アイデア」ではなく「仕組み」を守るもの。
・「思いつき」だけではダメで、「どう実現するか」の技術的説明が必要。
・競合対策や資金調達で大きな武器になる。
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