【副業セラー必見】Amazonブランド登録に必要な商標チェックリスト
2025.09.26
こんにちは、弁理士の植田です。
副業や小規模ビジネスとして、Amazonでの物販(OEM・輸入販売・ハンドメイド等)を始める方が急増しています。
そんな中、売上拡大・差別化のために重要となっているのが、
■ Amazonブランド登録(Brand Registry)
です。
この登録に必須なのが、「商標の取得」です。
今回は、Amazonブランド登録を目指す副業セラーの方向けに、
商標取得の基本から注意点、実務に役立つチェックリストまでをまとめてご紹介します。
🔰 Amazonブランド登録とは?
Amazonブランド登録とは、自社ブランドをAmazon上で正式に保護・管理できる仕組みです。
登録すると、以下のような機能が使えるようになります
機能 | 内容 |
---|---|
■ コンテンツ強化 | A+コンテンツ(画像付き説明)、動画掲載が可能に |
■ 不正出品対策 | コピー商品・横流し商品の排除、権利侵害の通報 |
■ 広告機能強化 | ブランド広告の使用可(スポンサーブランド広告) |
■ ブランド分析 | 商品検索ワード・競合比較などのデータ分析機能 |
ただし、この登録には「登録商標の存在」が絶対条件です。
■ よくある誤解:「ロゴや商品名がある=登録済」ではない!
・「ロゴを作ったから登録できるはず」
・「商品パッケージにブランド名を入れてるから大丈夫」
・「ドメインは取ってるし…」
→ いずれもNG。Amazonでは“特許庁に登録された商標”が必要です。
■ Amazonブランド登録のための商標要件(2025年時点)
項目 | 要件 |
---|---|
国 | 日本のAmazonでは「日本国特許庁の登録商標」が必要(他国はその国の商標庁) |
商標タイプ | 文字商標 or ロゴ商標(文字を含むことが条件) |
登録状態 | 「出願中」では不可。「登録済」であること |
登録区分 | 商品やサービスの実態に合った「区分」で登録されていること |
■商標登録のためのチェックリスト(保存版)
Amazonブランド登録の前に、以下のチェックリストを確認しておきましょう。
チェック項目 | 内容 | 補足 |
---|---|---|
□ 使用したいブランド名が他人に登録されていないか? | 商標検索(J-PlatPatなど)で確認 | 類似商標も要注意 |
□ 商標にするのは「文字」か「ロゴ」か決めた? | Amazonは文字を含むロゴであればOK | 登録形式は戦略的に選択 |
□ 商品ジャンルに合った「区分」を選んだ? | 例えば、衣類なら第25類、化粧品なら第3類など | 区分ミスは致命的 |
□ 商標出願〜登録にかかる期間を把握している? | 通常6〜8か月(早期審査もあり) | Amazon登録には「登録済」が必須 |
□ Amazon出品ページに商標を明記している? | 登録商標と商品名が一致している必要あり | ブランド名=商標名であること |
□ 商標と別の屋号・社名を混同していない? | 登録するのは“商品ブランド”名 | 会社名と別でもOK |
⏱ 登録までのスケジュール感(通常)
1.商標調査(1週間程度)
2. 出願(1日)
3. 審査(平均6〜8か月)
4. 登録(特許庁の登録料支払い後、登録証発行)
5. Amazonに申請 → ブランド登録完了
👉 早くブランド登録したい方は「早期審査制度」の活用も視野に入れましょう(条件あり)。
📝 ご相談・お問い合わせはこちらからどうぞ!
📌 YouTubeサブチャンネル開設!
「小さな会社のための知財戦略」をテーマに、わかりやすく解説しています
▶︎ チャンネルを見る
📌 ミライエ国際特許事務所の公式YouTubeチャンネル
事務所紹介や知財に関する最新情報を配信中
▶︎ 公式チャンネルはこちら
📌 ミライエの公式Instagramでも日々の活動を発信中!
▶︎ Instagramを見る