Amazonセラー必見:ブランド登録できる商標名とできない名前の違いとは?
2025.10.07
こんにちは、弁理士の植田です。
「せっかく商標を取ったのに、Amazonブランド登録が通らない…」
そんな声、意外と多いんです。
Amazonでブランド登録をするためには、商標登録が必要です。
ただし、どんな名前でも登録できるわけではなく、「登録できる商標名」と
「登録できない(通りにくい)名前」には明確な違いがあります。
この記事では、実際の審査現場で見た視点から、
商標名の“通る・通らない”のポイントをわかりやすく解説します。
■そもそも「Amazonブランド登録」とは?
Amazonブランド登録とは、自社ブランドを
Amazon上で保護・強化する制度のこと。
登録が承認されると、以下のような機能が使えるようになります。
・商品ページのコンテンツ強化(A+コンテンツ)
・なりすまし・模倣品の排除
・ブランドアナリティクス
・ストア構築機能 など
■登録できる商標名の特徴
1. 独自性のあるネーミング
他と被らない、オリジナリティのあるブランド名が評価されます。
たとえば、「KAPOLO」や「RIZUMA」のように、
意味がなくても独自に作られた造語は◎。
2. ありふれていない
「Smart Watch」や「Beauty Shop」のように、
誰でも使いそうな言葉だけの商標は、登録が難しい傾向にあります。
3. 使用実績と整合している
商標登録名と、Amazon上の商品・ブランド名・ロゴ
などが一致していることが重要です。
「登録名は◯◯、販売は△△」では審査に落ちる可能性あり。
❌通らない、もしくは通りにくい商標名の例
1. 記述的すぎる名称
「ハンドメイドバッグ」や「おしゃれ雑貨」など、
商品ジャンルをそのまま表したような名称はNGになりがちです。
2. 英単語の組み合わせだけ
「Cool Beauty」「Fresh Style」など、
ありがちな英語の組み合わせは商標としての独自性が弱く、
拒絶理由になりやすいです。
3. 他社の登録と紛らわしい
既に登録されている有名ブランドと似ていると、
審査で拒絶され、Amazonでも通らなくなります。
例:「Nkie」「Adidass」などは論外。
🔍Amazonで登録できる「商標のタイプ」にも注意!
Amazonブランド登録で対応している商標タイプは
「文字商標(ワードマーク)」が基本です。
ロゴだけの図形商標(デザインのみ)では通らないことがあるので、
「名前」そのものを商標登録しておくことがポイントです。
💡実務家からのワンポイントアドバイス
「ブランド名+識別子(◯◯+ LAB、BASE、TOKYOなど)」
で造語風にする
・ドメインやSNSアカウントと一貫性がある名前を選ぶ
・出願前に、J-PlatPat(特許情報プラットフォーム)で商標のかぶりをチェック
✋「登録できるか不安…」そんな時は
商標登録に慣れていない方は、専門家に相談するのがおすすめです。
特にAmazonブランド登録を見据えた出願は、
「審査に通りやすく、かつ販売でも使える名前」という戦略が必要です。
■まとめ
Amazonでブランド登録を成功させるには、
「独自性があり」「他と被らず」「商標として通りやすい」
名前を選ぶことがカギです。
思いつきの名前ではなく、ビジネスの資産として守れる名前を。
商標名は、商品が売れたあとに“守りの要”になります。
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