補助金申請で差がつく!知財を使った“説得力ある事業計画書”の作り方
2025.10.10
こんにちは、弁理士の植田です。
補助金や助成金を申請するとき、
審査員にどうアピールするか悩んだことはありませんか?
「事業に将来性があることを伝えたい」
「差別化ポイントをちゃんと説明したい」
「信頼できる企業と思ってもらいたい」
そのすべてに効果があるのが、“知財の活用”です。
実は、特許・商標・意匠などの知的財産権
を活かした事業計画は、審査で評価される傾向があります。
この記事では、知財を使って「説得力のある事業計画書」
にするためのコツを、実務視点でご紹介します。
■そもそも審査員は何を見ている?
補助金審査では、「技術力」や「独自性」「将来の収益性」など
が評価軸になります。
このとき、知財があるとどう見られるかというと…
・特許出願済み=技術的な新規性がある
・商標登録=ブランド構築への意識が高い
・意匠登録=デザインによる差別化を考えている
・知財活用=事業に投資されている証拠
つまり、「事業の信頼性」「本気度」「差別化」の裏付け
として知財が強力に働くのです。
■知財を使って計画書をブラッシュアップする方法
①「差別化ポイント」に知財を絡める
事業の独自性を説明するパートでは、
“どこが他社と違うのか”を知財で示せると強いです。
たとえば、
・特許出願中のアルゴリズムを使っている
・意匠登録済みのパッケージで市場で目立つ
・商標登録済のブランド名で認知が広がっている
知財があることで、その違いが“主観”ではなく
“客観的な裏付け”になります。
②「将来の展望」で“知財の活用”を語る
将来的にどんな展開をするかを書くパートでは、
知財を使って守る/広げるビジョンを語るのが効果的。
例:
・海外展開のためにマドプロで国際商標登録予定
・知財を活かしたライセンス展開による収益多角化
・今後の開発アイデアも含めて継続的に特許戦略を進める
ここが書けると、「この会社は未来を見据えている」と伝わります。
③「市場リスク対策」に“知財リスクの理解”を入れる
競合や模倣へのリスク対策を聞かれることがあります。
そのときに、「知財で守る仕組みがある」
と書けると安心感を与えます。
例:
・商標登録によってサービス名の模倣を防止
・UI画面を意匠登録し、競合の追随をけん制
・顧問弁理士と連携して知財リスクのチェック体制を整備
単なる「アイデア勝負」ではない、構造的に守られている事業
という印象を与えられます。
■知財が「補助金に効く」本当の理由
知財は、ただの書類ではありません。
補助金審査では以下のようなメッセージとして伝わります。
・「市場で勝てる準備ができている」
・「模倣されても負けない仕組みがある」
・「投資(補助金)をかける価値がある」
これが、審査員に刺さるのです。
■知財が“なくても”できる一歩
「まだ出願もしてない…」という方も、心配いりません。
事業計画書にこう書けるだけでも評価につながります。
・「現在、○○の特許出願を予定しており、事業化と並行して手続き中」
・「ブランド保護のため、商標出願を年内に実施予定」
・「専門家と連携し、知財の棚卸しと戦略化を進めている最中」
要は、“知財を意識して事業を設計している”ことが伝わればOKです。
■まとめ:知財は「技術・アイデアの保証書」
補助金は、ただの資金支援ではなく、事業に対する“信用の証”
でもあります。
その信用を高めるツールとして、知財は強力な武器になります。
事業を育てたいなら、補助金だけでなく、
知財も「未来への投資」として活用してみてはいかがでしょうか。
知財戦略や出願サポートも含めて、
事業計画書のブラッシュアップをお手伝いできます。
「どこに書けばいい?」
「どうアピールすればいい?」
といった具体的なご相談もお気軽にどうぞ。
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