【実は多い】小さな会社でも“特許が取れる”アイデア5選
2025.10.12
こんにちは、弁理士の植田です。
~あなたの現場にも「特許のタネ」がある~
「うちみたいな小さな会社で特許なんて…」
「特許って、大企業の話でしょ?」
そんな声をよく聞きます。
しかし実は、中小企業や個人事業主でも
特許を取得するケースは珍しくありません。
むしろ、大企業よりも現場での「リアルな工夫」
が評価されることもあるのです。
今回は、小さな会社のアイデア例を5つご紹介しながら、
特許のハードルは想像より低い、ということをお伝えします。
1. 工場現場の「作業効率を上げる治具」
ある町工場では、製品の組み立て時に必要な部品を
正しい向きで一発で並べられる治具を開発。
わずか数分の作業短縮でも、量産現場では
大きなコスト削減になります。
この「並べ方+形状」の組み合わせは新規性が認められます。
身近な作業改善こそ、実は価値ある発明だったりします。
2. 飲食店での「衛生管理の工夫」
ある飲食店オーナーは、厨房での食材の保存と調理に使う
器具の“置き方”や“洗浄手順”に一工夫を加えました。
特に冷蔵保存時の水滴を防ぐための仕切りの構造が画期的です。
飲食業界の方でも、衛生や効率に関わる工夫は
「技術的課題の解決」として評価される可能性があります。
3. 小売店の「レジ前の陳列方法」
小さな雑貨店で、お会計時に“ついで買い”を
促すための陳列方法を工夫。
購入商品とセットで買われやすいアイテムを、
一定のルールに基づき提示するディスプレイ台の設計と
その運用フローに知恵が詰まっていました。
このような「ビジネス上の動き」と「物理的構造」を
組み合わせた工夫も、ビジネスモデル特許や
ユーティリティモデル(実用新案)で保護できることがあります。
4. サービス業での「予約管理システム」
地元で人気の美容室が、キャンセルや予約変更の多さに悩んで作ったのが、
独自のLINE予約リマインダー+自動調整システム。
“どんなときに”“誰に対して”“何を送るか”というアルゴリズムの工夫が特徴的です。
ITスキルがなくても、自社の問題を解決する仕組み
を考え出せば、それが“技術”とみなされることもあるのです。
5. 工務店の「道具の持ち運び方」
現場作業が多い工務店の社員さんが、
自作の“折りたたみ式の道具箱”を改良。
特に、工具を用途別に仕分けられ、
肩からも背中からも掛けられる形状が特徴です。
ホームセンターには売っていない、
“現場目線のちょっとした改善”が、
独創性と実用性の両方を満たすポイントです。
■「これは特許になる?」と思ったら…
特許にできるかどうかは、自分で判断せず、
早めに専門家に相談することが大事です。
特に次のような場合は、すぐに相談したほうがいいかもしれません。
・自社で長年使っているやり方が、他では見たことがない
・競合に真似されないように、工夫している仕組みがある
・すでに顧客から「便利ですね」と評価されている独自ツールがある
●まとめ|「発明」は日常の中にある
特許は、何も“新技術”や“革新的AI”だけのものではありません。
現場の工夫、日々の改善、独自のノウハウこそが、実は一番の宝です。
「特許=大企業のもの」と思い込まずに、
「うちのやり方、他と違うかも?」と思った瞬間がチャンスです。
小さな会社だからこそ、現場に即したリアルな発明ができる。
ぜひ、自社の知財の可能性を見直してみてください。
📝 ご相談・お問い合わせはこちらからどうぞ!
📌 YouTubeサブチャンネル開設!
「小さな会社のための知財戦略」をテーマに、わかりやすく解説しています
▶︎ チャンネルを見る
📌 ミライエ国際特許事務所の公式YouTubeチャンネル
事務所紹介や知財に関する最新情報を配信中
▶︎ 公式チャンネルはこちら
📌 ミライエの公式Instagramでも日々の活動を発信中!
▶︎ Instagramを見る