【社名+.com】ドメインと商標で“両方押さえる”戦略が必要な理由
2025.10.12
こんにちは、弁理士の植田です。
〜「先に取られた!」を防ぐために今すぐ見直すべきポイント〜
「せっかく社名を考えたのに、.comドメインが取れなかった…」
「商標は取ったけど、似たようなドメインを他社に使われてる…」
最近、ドメインと商標の両取りに失敗してトラブルになるケースが急増しています。
特に中小企業やスタートアップにとって、
ブランド名・社名・サービス名=ビジネスの顔。
せっかく育てた名前を守るには、“ドメイン”と“商標”
の両方を押さえる戦略が不可欠です。
■なぜ“両方”必要なのか?
●商標は「名前を守る」権利
商標登録をすると、その名前を使って商品・サービス
を展開する法的な独占権が得られます。
第三者が同じ(または類似の)名前で商売をすると、
使用中止を求めたり、損害賠償を請求することも可能です。
しかし…
商標を登録していても、ドメイン名には直接の影響を与えません。
●ドメインは「ネット上の住所」
誰でも早い者勝ちで取得できるのが、ドメイン(例:yourbrand.com)。
仮に「商標登録済みの名前」でも、他人が先に.comドメインを
取得していたら使えません。
このとき、商標権があってもドメインを取り戻せるとは限らないのです。
逆に言えば、ドメインだけ押さえていても、
商標登録されていないと、模倣や差し止めのリスクもあります。
■よくある“失敗あるある”
・商標を取った後にドメインを探したら、すでに誰かに使われていた
・独自にドメインを使って育ててきたのに、後から商標登録された相手に使うなと言われた
・類似した名前の.com/.jpを第三者に使われて、検索やブランディングで混乱が生じた
・海外展開を始めたら、.comドメインはすでに現地業者に押さえられていた
こうした事態は、事前にちょっとした調査と
登録をしておけば防げたものばかりです。
■経営者がやっておくべき“3つの確認”
① 商標とドメイン、両方の空き状況をチェックする
ブランド名・サービス名を決める前に、
・J-PlatPatで商標登録状況を検索
・お名前.comやムームードメインなどでドメイン空き状況をチェック
このセットを「ネーミングの初期段階で」必ずやっておきましょう。
② .comや.co.jpだけでなく類似ドメインも押さえる
「yourbrand.com」だけでなく、
「your-brand.com」や「yourbrand.jp」なども
可能であれば取得しておくと、なりすまし・偽サイトの防止になります。
③ 商標登録で“法的な後ろ盾”も準備する
ドメインを取っただけでは法的に守られていません。
商標登録することで、「自分がこの名前をビジネスに使っている」こと
を国に認めてもらう形になり、万が一のトラブルでも交渉力が高まります。
■ネット時代のブランディングは「セット」で考える
かつては「いい名前をつける」だけでブランドは育ちました。
しかし今は、検索やSNS、Web広告、オンラインストア…
名前が“使える状態”であることが絶対条件になっています。
せっかく時間とお金をかけて育てたブランドが、
「ドメイン取れてない」「商標登録してなかった」で
使えなくなるのは本当にもったいない。
■まとめ|今すぐ見直そう、“名前の防衛線”
・ブランド名・社名・サービス名は、商標とドメインの両方で守る
・名前を決める前に、必ずチェックと仮押さえをしておく
・小さな会社・個人事業主でも、ブランディングの初期段階から知財の視点が必要
名前は、あなたのビジネスの“顔”であり“看板”です。
守る準備は、できていますか?
商標やドメインのチェック方法、
どこから始めればいいかわからない方は、お気軽にご相談ください。
あなたの名前を、しっかり守るお手伝いをします。
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