【ファンが増えてきたら注意】ブランド名・キャッチコピーの保護方法
2025.11.07
こんにちは、弁理士の植田です。
ファンが増え、商品やサービスにリピーターが付きはじめた頃――
多くの人が「認知された」と安心する一方で、最も危険なタイミングがやってきます。
それが、ブランド名やキャッチコピーの“模倣リスク”が一気に高まるときです。
今回は、知っておきたいネーミング・コピーの守り方について、わかりやすく解説します。
■「うちの名前、真似されてる!?」後悔は“あとから”やってくる
自分で考えたブランド名やキャッチコピーがSNSや口コミで広まりはじめたとき、こんなことが起きます。
・類似した名前を使うライバルが現れる
・無断で名前を使ったECショップが登場する
・「それ、うちが先に使ってましたよね?」と言われる
このようなトラブルが起きたとき、「商標登録していたかどうか」で守れる範囲が大きく変わります。
■商標登録すれば何ができるの?
商標登録とは、簡単に言うと「名前・ロゴ・キャッチコピーに対する独占使用権」を国が認める制度です。
登録しておくことで、
・他社が同じ名前・ロゴを使ったときに“やめてください”と言える
・ECモールやSNSの運営側に“削除要請”できることも
・ブランドの信頼性・資産価値が向上する
といった防御力とブランディング強化の両面でメリットがあります。
■キャッチコピーも保護できるって知ってた?
商標は「短い言葉」に対するもの。
だからこそ、キャッチコピーやフレーズも保護対象になり得ます。
たとえば、
・「暮らしに寄りそう、◯◯サービス」
・「◯◯といえば、□□」
のような、サービスの特徴を表す言葉や、覚えやすく印象に残るコピーなども、商標として出願可能です
(ただし汎用性が高すぎるとNGなこともあるため、工夫が必要です)。
■こんな人こそ、今すぐチェックを
・自社サービスの名前がメディアに取り上げられた
・SNSでブランド名をよく検索されるようになった
・他社が似たような名前を使い出している
・オリジナル講座・サロン・オンラインサービスを展開している
今は問題がなくても、半年後には“自分の名前じゃない世界”になっているかもしれません。
■登録のタイミングは“気づいたとき”が最善
商標は「先願主義」。
つまり、「先に出願した人が優先される」制度です。
たとえば、今あなたが一生懸命育ててきた名前でも、
他人に先に出願されたら奪われる可能性があるのです。
だからこそ、「あ、最近名前が広まってきたな…」と思ったら、迷わず出願の検討を始めるべきです。
最後に:ブランドを“育てる”には、まず“守る”ことから
ブランドは、信頼と時間と想いでできあがるもの。
そしてそれは、守ってこそ初めて「育てる」ことができます。
ネーミング・キャッチコピー・ロゴなど、あなたの“言葉”や“表現”も立派な知的財産です。
「自分のブランドを大切にしたい」と思った瞬間こそ、守るべきタイミング。
商標の相談は、難しくありません。
気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
ご希望があれば、「どんなコピーが登録可能か」「似た商標があるか」なども調査できます。
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