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【起業3年以内にやるべき】“知財の棚卸し”で見えない資産を守る

2025.11.07

こんにちは、弁理士の植田です。

起業から数年、ようやく軌道に乗ってきた。
サービスも商品も広まり、リピーターも増えてきた。

そんなフェーズこそ、一度立ち止まってやっておきたいのが
「知財の棚卸し」です。

会社の“見えない資産”を守る第一歩。
気づかずに損している起業家も多いこのテーマ、今回は分かりやすく解説します。


■なぜ“起業3年以内”が重要なのか?

創業直後は目の前の売上・販路開拓で精一杯。
でも、3年以内にしかできない知財対策が意外とあるのです。

たとえば…

・商標:サービス名を他人に先に出願される前に押さえる
・特許:アイデアや仕組みが公表される前に出願しておく
・著作権:デザイン・文章・資料などが無断流用される前にルールを作る

事業が育ち始めたこの時期は、知財リスクが一気に高まるフェーズ
守りの準備をしておかないと、後から大きな損失を生む可能性もあります。


■“棚卸し”って何をするの?

簡単に言うと、「今、自社にどんな知財があるかを整理すること」です。
特別な知識がなくても、以下のような項目をチェックするだけで見えてきます。

・商品やサービスの名前 → 商標登録してる?他人に取られてない?
・ロゴやデザイン → 意匠登録や著作権の保護、考えてる?
・独自の仕組み・業務フロー → 特許にならないか確認した?
・ウェブサイト・資料・マニュアル → 無断使用されていないか?

知財は目に見えない資産。
だからこそ、「いま何を持っているのか?」を見える化する棚卸しが大切なんです。


■放置していると、こんなトラブルに

・商品名を先に他社に商標登録されて、使えなくなった
・業務のノウハウを元社員にマネされて、競合が増えた
・ロゴやデザインが勝手に真似されて、ブランディングが崩れた

これらはすべて、知財の管理を“後回し”にした結果です。
つまり、先に動いていれば防げたはずのトラブルなんです。


■実は「知財=武器」になる

知財は守るだけではありません。
正しく整備することで、以下のようにビジネスの武器にもなります。

・投資家や金融機関へのアピールポイントになる
・M&Aのとき、企業価値の一部として評価される
・「真似されない仕組み」として差別化できる

特にスタートアップやスモールビジネスでは、
限られた資源を知財で補強する戦略が重要です。


■まずは「簡単な棚卸しチェック」から

何から手をつけていいかわからない方は、
以下の3点を見直してみてください。

1.商品名・サービス名 → 商標出願済みか
2.ロゴ・デザイン → 保護の検討をしているか
3.オリジナルの業務手順・仕組み → 特許にできる余地があるか

    これだけでも、守れている資産と、無防備な資産の違いが見えてくるはずです。


    ■最後に:伸びる会社ほど、知財を「整えている」

    実は、長く成長し続けている会社ほど、
    初期に“知財整備”をやっているケースが多いです。

    ・「先に出しておけばよかった」
    ・「あのとき調べておけば…」

    そんな後悔をしないために、
    起業3年以内の今こそ“知財の棚卸し”を。

    守れる資産は、放っておくと誰かに取られる時代です。


    ご相談はいつでもお気軽に。
    あなたの“見えない資産”を一緒に整理して、守るお手伝いをいたします。

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