【やってないと損】パッケージや見た目のデザイン、意匠登録で守れます
2025.11.09
こんにちは、弁理士の植田です。
あなたの会社の商品パッケージや、サービスの画面デザイン。
実はそれ、「意匠登録」すれば、真似されるのを防げる可能性があることをご存知ですか?
多くの中小企業や個人事業主が、商品やサービスの“見た目”に力を入れている一方で、
それを守る手段としての「意匠登録」には手を出していないのが実情です。
この記事では、見た目のデザイン=意匠をどうやって守るのか、
そしてなぜ今やらないと損につながるのか、実務目線で解説します。
■「意匠登録」ってなに?
意匠登録とは、簡単に言えば
“見た目のデザイン”に独占的な権利を与える制度です。
たとえば、
・商品の形状
・パッケージの外観
・Web・アプリの画面構成
・ラベル・ボタン配置などのUI
など、目に見える「デザイン要素」全般が保護の対象になります。
■よくある勘違い:「デザインは著作権で守れるでしょ?」
確かに、ある程度の創作性があれば、著作権の対象になることもあります。
ですが、著作権には以下のような限界があります。
・登録制度がないため、証明が難しい
・似ていても“独自性がある”と主張されると弱い
・著作権の対象にならない「機能的なデザイン」もある
つまり、「しっかり守りたいなら、意匠登録が確実」ということです。
■登録していないと、何が起きるのか?
1.そっくりなパッケージが登場しても文句が言えない
競合が似たような見た目の商品を出してきても、権利がなければ差し止められません。
2.長年かけて育てた「ブランドの顔」を使えなくなる可能性も
仮に他社が先に意匠登録してしまったら、自分たちのデザインなのに使えなくなる事態も。
3.パッケージの差別化が効かなくなる
消費者は「見た目」で選びます。
その見た目が似ていれば、価格競争に巻き込まれるリスクも。
■どんな業種でも使える? → はい、意外と広い!
意匠登録は、一部の大手メーカーやプロダクト企業だけのものではありません。
・飲食業の「お弁当パッケージ」
・化粧品や雑貨の「容器やラベル」
・教材やサービスの「アプリ画面」
・工務店の「建材部品の形状」
・自社開発の「業務用ツールUI」
実は、見た目にこだわる業種すべてに関係があります。
「こんなものでも取れるの?」と思ったら、まずは確認してみる価値アリです。
■意匠登録のメリットとは?
・真似されたときに、差し止め請求や損害賠償ができる
・他社とのデザイン差別化で、価格競争に巻き込まれにくくなる
・投資家・取引先に「独自性」をアピールできる
・知財補助金の加点対象になることも
・ゆくゆくはライセンス収入やブランド強化にもつながる
単なる“権利”ではなく、事業の強みに直結する武器になるのが意匠登録です。
■最後に|見た目を守ることは、信用を守ること
「うちの商品、見た目で選ばれてるな」
「最近似たデザインが出てきて気になる」
「新商品を出すけど、真似されないか心配」
そんなときは、“意匠登録”という手段があることをぜひ思い出してください。
機能では差別化できない時代だからこそ、
“見た目”はビジネスにおける立派な資産です。
守らないと、奪われる。
逆に、守っておけば、価値は何倍にも膨らみます。
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