【失敗しない】社名・屋号を決める前にやるべき商標チェック3つ
2025.11.14
こんにちは、弁理士の植田です。
起業や新規事業を始めるとき、「社名」や「屋号」「サービス名」を考えるのはワクワクする工程の一つです。
しかし、その名前、本当に自由に使っていいのでしょうか?
実は、名前を決める前にやっておくべき「商標のチェック」を怠ると、後から使用禁止や変更のリスクに直面する可能性があります。
今回は、社名・屋号を決める前に必ず押さえておきたい商標チェックのポイントを3つに絞ってご紹介します。
① 類似の登録商標がないか調べる
まず第一に確認すべきは、既に誰かに登録されていないかという点です。
日本では、登録された商標(ネーミング)には独占的な使用権が発生します。
仮にまったく同じ名前ではなくても、業種や分野が近く、読み方や印象が似ているだけで「類似」と判断される可能性があります。
▶︎ チェック方法:
特許庁の「J-PlatPat(無料検索ツール)」を使って、候補の名前で検索してみましょう。
② ドメイン・SNSアカウントとの整合性を確認する
いくら商標が取れそうでも、ドメイン(URL)やSNSアカウントがすでに使われているとブランド展開に支障が出ます。
例えば、「○○.com」が使えない、Instagramで同名アカウントがある、といった状況では、ブランドの一貫性や認知度に悪影響が及びます。
▶︎ チェック方法:
・各種ドメイン取得サイトで空きドメインを検索
・SNS上で候補名のアカウントを検索
③ 他社とのトラブルリスクを見極める
特に注意すべきなのは、すでに類似名で活動している他社がいる場合。
商標登録されていなくても、相手が「先に使っていた」実績があれば、不正競争防止法などによって訴えられるリスクもあります。
また、「検索するとすでに似た名前の会社が多数出てくる」場合は、差別化が難しくなるという意味でも、再考をおすすめします。
▶︎ チェック方法:
GoogleやSNSで「名前+業種」などで検索して、実際の使用状況を調査しましょう。
■まとめ:名前を決める前の商標チェックは“保険”になる
事業の顔となる名前は、思い入れが強くなりがちですが、商標の観点を無視するとトラブルや出費に直結することもあります。
・ 使いたい名前がすでに誰かのものではないか?
・ インターネット上での展開に問題がないか?
・ 法的リスクは潜んでいないか?
たったこれだけのチェックでも、将来のリスクは大きく回避できます。
名前は、ビジネスの“資産”です。
安心して育てていけるよう、事前の調査を怠らず進めていきましょう。
💡 商標の調査や出願について不安がある方は、ぜひご相談ください。
専門家の視点から、事業に最適なネーミング戦略を一緒に考えていきます。
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