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【攻めの知財】“後発でも勝てる”特許戦略の考え方

2025.11.19

こんにちは、弁理士の植田です。

「特許って、大企業や先発の企業が取るものでしょ?」
「うちは後発だから、もう特許はムリ…」

そんなふうに思っていませんか?

実は、後発企業でも“勝てる特許戦略”は存在します。

むしろ、後発だからこそ見えてくる“すき間”や“改良ポイント”にこそ、特許のチャンスがあります。

今回は、「攻めの知財」を実現するために、後発企業が取るべき特許戦略の考え方を解説します。


■「先にやった者勝ち」じゃないのが特許の世界

確かに、特許は早く出願した者勝ち(先願主義)の制度です。
でも、それは全く同じ発明
だった場合の話。

世の中の多くの特許は、“初めての発明”ではなく、“改良型”や“組み合わせ”、“用途の発見”などから生まれています。

つまり、「最初じゃない=特許が取れない」ではないのです。


■“後発だからこそ”見えるチャンスとは?

後から市場に参入した企業には、こんな3つの利点があります。

1.既存製品や特許をリサーチしてから動ける
→ どこに特許があって、どこに空白があるかを分析できる。
2.ユーザーの不満や改善点が見えている
→ 市場の声をもとに、“改良発明”で差別化できる。
3.技術トレンドに乗りやすい
→ 直近の技術動向を踏まえた出願ができるため、将来性がある。

    先発企業が築いた“道”の横に、新たな道をつくる感覚です。


    ■後発特許戦略のキーワードは「改善」+「用途」+「組み合わせ」

    特許戦略のポイントは、「オリジナルじゃなくてもOK」という発想。

    たとえば、

    改善発明:すでにある製品の「使いやすさ」「コスト」「耐久性」などを改善した仕組み
    用途発明:既存の素材や技術を「別の用途」で使うことで価値が出るケース
    組み合わせ発明:既存の2つ以上の技術を組み合わせた“新しい機能”

    こうした視点で、“先に出ている特許”を逆に活用するのが賢い後発戦略です。


    ■【実例】小さな会社でも特許を取ったケース

    ある地方の製造業者が、自社の現場で使うために考案した部品の取り付け方法
    既存の製品に少し工夫を加えただけですが、作業効率が劇的に改善されました。

    この技術を「改善発明」として特許出願し、登録取得。

    その後、同業他社へのライセンス提供も始まり、特許を“収益源”に変えることにも成功しています。


    ■“守り”から“攻め”へ。特許はビジネスの武器になる

    多くの中小企業では、「特許=守り」と考えているケースが多いですが、
    実際には、他社が参入しにくくなる“参入障壁”をつくる攻めのツールでもあります。

    後発でも、特許を持っていれば:

    ・価格競争を避けられる
    ・他社からの模倣を防げる
    ・信用力が上がり、取引先や金融機関からの評価が高まる
    ・出資やM&Aでも知財評価の対象になる

    など、ビジネス全体を底上げする“資産”になるのです。


    ■まとめ:後発こそ“情報と戦略”で勝てる

    特許は、「技術の速さ」よりも「戦略の巧みさ」が問われる分野です。
    後発であっても、情報を集め、隙間を突き、差別化を打ち出すことで、十分に勝てます。

    「今さら無理かも」と思う前に、他社の特許を調べて、自社の“違い”を見つけてみてください。

    知財は“出遅れた人”の味方にもなります。


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