【個人開発アプリの罠】“UIが丸パクリされた”ときの対処法
2025.11.20
こんにちは、弁理士の植田です。
「見た目まるごと真似されてる…」
せっかく時間と情熱をかけて作ったアプリのUI(ユーザーインターフェース)が、
まるっとコピーされているのを見つけたときのショックは計り知れません。
特に、個人開発者やスタートアップ初期では、
法的な知識や対応力が乏しく、「どうしたらいいのか分からない…」という声も多く聞かれます。
本記事では、UIがパクリ被害に遭ったときの対処法と、
事前にできる“守り”の方法をわかりやすく解説します。
■「UIデザイン」は守れる?どこまでが対象になるのか
まず確認しておきたいのが、UI(画面デザイン)にも知的財産権が存在するという点。
主に関係するのは次の2つ:
1.意匠権(デザインの保護)
→ ボタンの配置、配色、レイアウトなどの“見た目の構成”が対象。
→ 登録が必要。つまり、出願していないと守れない。
2.著作権(創作物の保護)
→ ロゴやアイコンなど“創作性のある画像”は登録なしでも守られる。
→ ただし、類似の線引きが曖昧で争点になりやすい。
■【被害に気づいたら】パクリUIに対する“3ステップ対応”
ステップ①:証拠を保存する
まず冷静になって、以下を記録しておきましょう。
・パクられたアプリのスクリーンショット
・公開されているURLやストアページ
・公開日(わかれば)
・自分のアプリの公開日や開発記録
※ タイムスタンプが重要です。「こっちが先に作った」ことを示す証拠になります。
■ステップ②:弁理士や弁護士に相談する
UIの保護は専門的な判断が必要です。
特に「意匠登録していないけど、主張できる?」というケースは要注意。
・登録済の意匠であれば差止請求や損害賠償請求も可能。
・登録していなくても、不正競争防止法や著作権で対抗できる場合があります。
→ まずは専門家に「このケースはどの法律で戦えるか?」を見てもらいましょう。
■ステップ③:対応方法を検討(交渉 or 通報 or 放置)
以下のような対応パターンがあります。
・ストア運営会社に通報して削除申請
・相手に警告書を送る(代理人を通じて)
・ユーザーからの混同がないなら、放置という選択も
※ 無理に争うより、冷静に「コストに見合うか?」を見極めることも重要です。
■【事前対策】UIは意匠登録で守れる!
後手に回ると、対応が難しいUIのパクリ問題。
最も確実な防衛策は「意匠登録」です。
意匠登録の対象になりやすい画面UIの例:
・トップ画面の構成(ボタン配置、カラーリング)
・チャット画面や予約画面の構造
・アイコンやナビゲーションのレイアウト
登録のポイント:
・出願前に公開しない(原則として、公開した時点で登録できなくなる)
・どうしても公開したい場合は「秘密意匠制度」を活用する
■【注意】「商標で守れる?」という勘違いも多い
よくある誤解として、
「アプリ名で商標を取ってるからUIも守られてるでしょ?」という考え方。
残念ながら、商標は“名前やロゴ”を守る権利なので、
画面デザインそのものは対象外です。
UI=意匠、名前=商標、コード=著作権というように、
守るべき対象ごとに使う法律が違う点を押さえておきましょう。
■まとめ|“小さなアプリ”こそ、知財で守るべき理由
大手企業と違い、個人開発者やスタートアップの初期プロダクトは、
名前・UI・機能の“全部”がブランド価値。
だからこそ、「見た目のパクリ」は大きなダメージになります。
「うちは小さいから、訴えられへんやろ」と思ってる人が多いからこそ、
逆に守ってる側が圧倒的に有利になる場面もあるのです。
💡 「見た目も資産になる」
個人開発でも、しっかり守ることで
あなたのアプリが「育ちやすく」「信頼されやすい」ものになります。
まずは、“今のUI、守れるかな?”と気づいたタイミングが相談のチャンスです。
📩 UI・アプリ画面の意匠登録、著作権、商標との違いなど、気軽にご相談ください。
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