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【商標を盾に】地方の小売業が“価格競争”を回避した方法

2025.11.23

こんにちは、弁理士の植田です。

今回は、地方で頑張っている小さな小売店が、
「商標登録」を武器に、大手との価格競争を回避し、ブランドを守り抜いた成功例をご紹介します。

「ウチみたいな小さな店でも商標って関係あるんですか?」
そんなふうに思っている方にこそ、ぜひ読んでほしい内容です。


■「値下げ合戦」に巻き込まれた地元の人気ショップ

ある地方都市で、地元産の野菜や加工食品を扱う人気の小売店がありました。
店主は「地元の食材を大切に、誠実な商売を」と、地域に根差したブランドづくりを大事にされていました。

このお店のオリジナル商品には、覚えやすくて親しみのあるブランド名がつけられており、地元客からのリピートも多かったそうです。

ところが――

近隣に大型スーパーが進出し、似たような商品をそっくりな名前で安売りし始めたんです。

もちろん品質は違う。けど、お客さんから見れば「安い方」に流れてしまう。
店主はこうこぼしました。

「せっかく築いてきた名前を、横取りされたみたいで悔しい」


■商標登録でブランドを「守る盾」に

この時点では、まだそのブランド名を商標登録していなかったんです。

そこでご相談を受けて、まずはそのブランド名の商標登録を急ぎました

幸い、他に同じ名前で登録されている例はなく、無事に商標権を取得。
登録後、すぐに似た名前を使っていた大型店に「権利侵害の恐れがある」と通知を出しました。

すると――その大型店は、すぐに名前の使用を中止。
商品のパッケージも変更され、価格ではなく「元祖の信頼」でお客様が戻ってくるようになったのです。


■商標は「攻め」より「守り」に効く

この事例でお伝えしたいのは、商標権があれば裁判まで行かなくても、“話ができる立場”になれるということ。

法律という後ろ盾があるからこそ、価格競争ではなく、“信頼で選ばれるブランド”を守れるのです。

特に地方や中小企業にとって、価格で勝負するのは厳しい。
でも、名前やロゴといったブランド要素は、“独自性”としてしっかり保護できる武器になります。


■まとめ:商標は小さな事業の「最大の防御力」

・商標は、価格競争を避ける“ブランドの盾”
・小規模事業者でも、登録すればしっかり効く
・トラブルが起こる前の“予防”こそが大切


■あなたのブランド、大丈夫ですか?

「うちはまだ登録してないけど大丈夫かな?」
「すでに似た名前が出てきてて不安…」

そんな時は、お気軽にご相談ください。
地方・小規模の事業者さん向けの商標戦略、得意です!

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