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【会社名とサービス名】どっちを商標登録すべきか問題

2025.11.30

こんにちは、弁理士の植田です。

事業を立ち上げるとき、多くの方が悩むのが
「商標登録」のタイミングと対象です。

特に、「会社名とサービス名、どっちを登録すべきか?」という問いは、
起業初期からスケールアップ期まで、あらゆるフェーズの経営者を悩ませる“地味だけど超重要”な問題です。

結論から言えば、あなたが守りたい「ブランド」はどちらかによって判断すべきです。

この記事では、会社名とサービス名の違い、
商標登録の基本、そして最適な登録戦略について解説します。


■商標登録とは何か、ざっくりおさらい

商標登録とは、特定の「名称」や「ロゴ」を
特定の商品・サービスと結びつけて独占的に使う権利を国に認めてもらう制度です。

登録することで、他人が勝手に似た名前を使うのを防ぎ、ブランドを法的に保護できます。


■会社名(商号)とサービス名の違い

会社名(商号)
 登記時に法務局に届け出る名前で、法人の「名前」にあたります。

社会的な信用や法人格と結びついており、請求書・契約書などで使われます。

サービス名/商品名
 顧客に向けたブランド名で、Webサイト、アプリ、製品パッケージ、広告などで実際に目に触れる「看板」です。


■商標登録すべき優先順位は?

● 優先すべきは「サービス名」や「商品名」

理由はシンプル。お客様の記憶に残るのは会社名ではなく、サービス名だからです。

たとえば、あなたが展開している美容系アプリ「美肌ナビ」が
ヒットした場合、顧客が覚えるのは「美肌ナビ」であり、
会社名(たとえば「XYZテック株式会社」)ではありません。

ここを登録していなければ、後から「美肌ナビ」に
便乗した模倣アプリが現れても法的に止められない可能性があります。


■会社名を登録するケースは?

以下に当てはまるなら、会社名の商標登録も検討すべきです。

・会社名自体がブランドとして認知されている(例:トヨタ、ソニー)
・複数サービスを展開していて、すべてに会社名を冠している
・今後フランチャイズやライセンスビジネスを検討している

つまり、会社名を「看板ブランド」として
育てたい場合は登録の価値が大いにあります。


■よくあるNGケース:登記だけで安心してしまう

よくある誤解ですが、「会社名を登記すれば、他人に使われない」
と思い込む方がいます。

実際には、登記と商標登録はまったく別モノです。

登記された会社名でも、他人が同じ名前でサービスを
始めてしまうことはありますし、仮に相手が先に商標を
取っていれば、逆に自分が訴えられる可能性もゼロではありません。


■まとめ:どちらを登録すべきか?

あなたのビジネスがこれから何を武器に成長していくのかを考えるのが最初の一歩です。

・ 顧客との接点がサービス名中心 → まずはサービス名を登録
・ 会社名そのものをブランド化したい → 会社名も登録検討
・ 両方とも育てたい or スケーラブルな事業 → 段階的に両方登録

また、登録には時間(通常6〜8ヶ月)と費用がかかるため、ビジネスの将来性やネーミングの変更可能性も踏まえて慎重に判断しましょう。


■最後に

商標は、ブランドを守る「見えない資産」です。
特にデジタル時代の今、名前が命のビジネスが増えています。

SNSや検索で埋もれない唯一無二の存在に
なるためにも、適切なタイミングでの商標登録は不可欠です。

あなたのブランド、しっかり守れていますか?
今一度、見直してみてください。

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