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【ベンチャー支援で感じた】“出願タイミング”の失敗あるある

2025.12.02

こんにちは、弁理士の植田です。

今回は、ベンチャー・スタートアップ支援の現場でよく感じる
「出願のタイミング、間違ってしまった…」という失敗あるあるについてお話しします。

特許でも商標でも、「出願のタイミング」は意外と難しくて、
早すぎても、遅すぎてもリスクになるというのが正直なところです。

この記事では、現場でよくあるパターンを紹介しつつ、
どうすれば“ちょうどいい出願タイミング”が見つけられるのか?を考えてみましょう。


■ あるある①:特許を出すのが早すぎた

「事業の構想段階で“とりあえず出願”したけど、内容が変わってしまった…」

これは技術系スタートアップでよく見られるパターンです。

製品やサービスが固まる前に特許出願してしまうと、
その後に仕様変更が起きて、特許の内容が実態とズレてしまうことがあります。

しかも、出願してしまうと“あと出し”で修正はできないので、
結果的に“誰も使わない特許”ができてしまうケースも。

ポイント:最初のプロトタイプが完成する頃が、特許出願の一つの目安。


■ あるある②:商標出願が後手に回って、名前が取られた

「リリース後に商標を出そうと思ったら、すでに他社が出願していた…」

このパターン、ECやアプリ系で特に多いです。

・SNSやクラファンでサービス名が拡散
・メディアで取り上げられ注目される
・その名前を“見た誰か”が、先に商標出願…

という流れで、“うちが考えた名前なのに使えなくなった”という相談が増えています。

ポイント:名前を公開する前に商標出願を検討するのが安全。


■あるある③:「お金がないから後回し」で、支援制度を逃した

「商標出願したいけど、今は資金に余裕がなくて…」

気持ちはわかります。でも実は、
タイミングを逃すと申請できない補助金や、助成制度もあるんです。

さらに、出願していないと“支援対象外”になる場合も

ポイント:出願は“コスト”ではなく“信用と選択肢の確保”と考えること。


■あるある④:「まだ売れてないから、出さなくていいでしょ?」

これは商標あるあるですね。

「使ってみて反応が良かったら出願しよう」
…と思っているうちに、他社が同じ名前で出願済みになっていることも。

商標は“早い者勝ち”なので、
「売れてから出す」は、リスクが高い順番です。

ポイント:使い始める前に出願。せめて、事前調査だけでもしておく。


■まとめ:「出願のタイミング=事業のスピード感とバランス」

・特許 → 仕様が固まりかけたタイミングが理想
・商標 → 名前を発表・公開する前が鉄則
・支援活用 → 申請時期・条件を見落とさない

出願のタイミングは、「とにかく早ければいい」というものではありません。
でも、「後で出そう」と思っていると、出すチャンスすら失われることもあるのが知財の世界です。


■「出すべきか、まだ待つべきか…」と迷ったら

当事務所では、スタートアップや中小企業の事業フェーズに合わせて、
「出願するか/しないか」も含めた戦略設計をお手伝いしています。

・出願タイミングの目安
・事業のどの部分が権利化できそうか
・無駄な出願を避けるためのチェック

など、実務と資金繰りに寄り添ったサポートを行っています。

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