【知財の棚卸し】自社の“見えない資産”を洗い出す3つの視点
2025.12.08
こんにちは、弁理士の植田です。
今回は、「知財の棚卸しってどうやるの?」というテーマでお話しします。
「ウチには特許なんてないから関係ないと思ってた」
「そもそも“知財”って何を指すのか分からない」
…そんな声をよく聞きます。
でも実は、中小企業やスタートアップがすでに持っている“見えない資産”こそが、知的財産の出発点なんです。
そして、そこに気づいていないままだと――
・模倣や流出による損失
・ブランド価値の埋もれ
・外部からの評価の低下
といったリスクにつながることも。
今回は、自社の知財を洗い出すための「3つの視点」をご紹介します。
■視点①:「見せているもの」=社外に発信している情報
まずは、すでに社外に出しているものをチェックしてみましょう。
・商品名、サービス名、ロゴ、キャッチコピー
・パッケージや店舗のデザイン
・自社サイトやLPの内容、図解・図表・スライド
・営業資料、展示会のチラシ
・自社SNSで発信しているコンテンツ
これらには、商標・意匠・著作権といった知財のカタマリが含まれています。
誰もが見られる場所にある情報だからこそ、
「それ、本当に守れてますか?」という視点が重要です。
■視点②:「使っているもの」=業務に活用しているツール・仕組み
続いて、自社の業務で活用しているツールや仕組みに注目します。
・独自の業務フローやマニュアル
・顧客対応のテンプレートや台本
・データの管理方法、システム設計の工夫
・社内ツールやアプリの機能、連携方法
・製品の製造方法や配合比率
これらは、特許、実用新案、営業秘密(ノウハウ)として保護の対象になり得ます。
よくあるのが、「社内では当たり前に使ってたけど、他社ではできない工夫だった」というケース。
★ 意外と“価値のある資産”が、社内の当たり前に紛れています。
■視点③:「まだ出してないもの」=アイデア・企画・技術のストック
最後に、今は外に出していないけれど、
将来的に出す予定のアイデアや技術のタネにも注目してみましょう。
・開発中の商品やアプリ
・新サービスの企画書・構想メモ
・社内であがってきた改善アイデア
・試作品やテスト段階の仕組み
・「こうしたら便利かも」と話していた技術的工夫
これらは、まだ形になっていなくても「出す前の準備段階」がとても大事。
特に特許や意匠は、「公開前に出願」が鉄則です。
★社内に眠っている“まだ芽が出ていない資産”にも、しっかり目を向けましょう。
■まとめ:「見える」「使う」「眠っている」この3つが棚卸しのカギ
知財の棚卸しをするときは、まずこの3点から始めるのがおすすめです。
1.見せているもの(商標・意匠・著作権)
2.使っているもの(業務ノウハウ・技術・マニュアル)
3.まだ出してないもの(アイデア・企画・開発中の技術)
いずれも「すでに自社にある資産」です。
それに気づいて、“知財として活用・保護する視点”を持つことが、経営の底力に直結します。
■「棚卸しってどうやればいいの?」という方へ
当事務所では、中小企業・スタートアップ向けに
「知財の棚卸しサポート」や「簡易アセスメント」も行っています。
・実は守れていない資産があるかも?
・出願すべきか、秘匿すべきかの判断がつかない
・商品化前に準備しておきたい
そんなときは、ぜひお気軽にご相談ください!
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