【ベンチャーに増えてる】“IPピッチ資料”ってどう作るの?
2025.12.29
こんにちは、弁理士の植田です。
近年、スタートアップやベンチャー企業の間で
「IPピッチ資料(知財ピッチ)」という言葉を聞く機会が増えてきました。
ピッチといえば、プロダクトや市場性、チームの強みなどをアピールするのが一般的ですが、
最近ではそれに加えて、知財の活用方針や特許・商標の戦略をプレゼンに盛り込む動きが進んでいます。
今回は、「IPピッチってそもそも何?」というところから、
どんな内容を入れるべきか、どう作れば伝わるかをわかりやすく解説します。
■IPピッチ資料とは?
IPピッチ資料とは、ざっくり言えば
「自社の知財が事業戦略とどうリンクしているかを説明する資料」です。
特許や商標などの権利があるかどうか、という話にとどまらず、
・なぜその知財を取ったのか?
・競合とどう差別化できるのか?
・今後どんなIP戦略を描いているのか?
といった視点で、経営目線での知財活用を示すことがポイントです。
これをVC(ベンチャーキャピタル)や事業会社に向けて明示することで、
「この会社は知財を資産として捉えている」「模倣リスクに備えている」と評価されやすくなります。
■ IPピッチに入れるべき3つの柱
では、具体的にどんな内容を入れればいいのか?
以下の3つが基本の柱になります。
① コア技術やブランドと、それを守る知財
・自社の“技術的な強み”や“世界観”を守るために、どのような出願をしているか
・特許・商標・意匠の出願状況や登録状況
・出願した理由や戦略(例:他社の参入防止、OEM展開を見据えた権利取得)
② 知財と事業のつながり
・プロダクト・サービスと、保有する知財との対応関係
・出願のタイミングと、リリース・資金調達のフェーズとの整合性
・他社との差別化ポイントとして知財がどう効いているか
③ 将来的なIP戦略の方向性
・今後の知財出願・活用の計画
・海外展開に向けた出願・ブランド保護の視点
・共同開発やライセンス等、知財活用による事業拡大のシナリオ
■よくあるNGパターン
「特許出願中です!」だけで終わっている
→ それ、“出してるだけ”では意味が伝わりません。
「商標を持っています!」だけで満足してしまう
→ どのブランドにどう紐づいてるか、戦略が必要です。
出願リストをずらっと載せるだけ
→ VCが見たいのは“戦略ストーリー”です。リストだけでは刺さりません。
■まとめ:知財は「守る」だけじゃなく「語れる資産」
・IPピッチとは、事業と知財の“つながり”を伝える資料
・技術・ブランド・戦略の3点を軸に構成する
・出願済み=OKではなく、その理由と意図がカギ
知財を“攻めの資産”として使える企業は、
市場でも投資家からも評価されやすくなっています。
「IPピッチ資料、うちも作ってみたい」
「自社の知財、事業とどう結びついてるか整理したい」
そんなときは、棚卸しから一緒にお手伝いできますので、
どうぞお気軽にご相談ください!
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