【中国から商標を取られた!?】実例に学ぶ“先取りリスク”と対策
2025.12.30
こんにちは、弁理士の植田です。
今回は、中小企業やスタートアップが海外展開を検討する際に、見落としがちな「中国での商標の先取り問題」についてお話します。
「まだ海外には出てないから…」と油断していると、あとで思わぬ代償を払うことになりかねません。
■中国で商標を先取りされるとどうなる?
たとえば、日本国内である程度知られるようになったブランド名が、中国ですでに他人に商標登録されていたというケースがあります。
こうなると、
・中国国内で正規品として販売できない
・模倣品や転売品が“正規”として流通してしまう
・相手から逆に「商標権侵害だ」と訴えられる
といった事態になり、事業の成長を大きく妨げることになります。
■どうしてこんなことが起きるのか?
中国は「先願主義」、つまり“早い者勝ち”の制度を採用しているためです。
誰が最初に使っていたかではなく、誰が先に出願したかが重視されます。
そのため、以下のようなケースで先取りされるリスクがあります。
・日本で使っていた名称やロゴを、中国で第三者が勝手に出願
・中国のバイヤーや業者が、日本製品のブランド名を先に登録
・海外展示会やネット通販をきっかけにマークが目に留まる
■先取りされた場合の対応は?
対応としては、
・異議申立てや無効審判を起こす
・相手との交渉・買取
・ブランド名やロゴの変更(最終手段)
などがありますが、費用も時間もかかり、100%取り返せる保証もありません。
■先手を打つ!今できる3つの対策
1.中国での商標出願を早めに行う
海外展開を本格化する前でも、ブランドを守る準備は先にしておくべきです。
2.マドプロ(国際商標出願)を活用する
複数国への出願が一括でできる制度です。中国も対象国に含まれます。
3.ブランディング段階から弁理士に相談する
日本と中国では制度が異なるため、国内と同じ感覚で動くとリスクがあります。
■おわりに
「中国で商標を取られてしまった…」という話は決して他人事ではありません。
今後、少しでも海外展開や越境ECを検討しているなら、“ブランドを守る”という視点から、早めの知財対策をおすすめします。
何か気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
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