【ロゴ刷新の前に】意外と多い“商標NGパターン”と確認方法
2026.01.01
こんにちは、弁理士の植田です。
企業やブランドの顔ともいえる「ロゴ」。
リブランディングや周年記念、事業拡大に伴って、ロゴを刷新するタイミングは少なくありません。
しかし、せっかく新しく作ったロゴが「商標登録できない」あるいは「他社の権利に抵触する」となってしまっては、本末転倒です。
実際、ロゴ刷新の前に相談を受けるケースでも、意外と見落とされがちな“商標NGパターン”がいくつかあります。
今回は、新しいロゴを作る前に必ず確認しておきたいポイントをお伝えします。
■NGパターン1:すでに登録されているロゴと酷似
もっとも多いのが、既存の登録商標と“似ている”と判断されるケースです。
文字や図形、色使いなどが一見違っていても、全体としての印象が似ているとアウトになります。
特に注意が必要なのは以下のようなケース
・業種が同じ、または類似している会社のロゴと似ている
・流通している一般名称や業界用語をベースにしたロゴ
・フォントや配置を少し変えただけのリデザイン
商標調査をしないまま進めてしまうと、「似てるので登録できません」という審査結果が返ってくることも。
■NGパターン2:記号・地名・説明語ばかりのロゴ
ロゴの中に含まれる言葉の選び方にも注意が必要です。
・地域名(例:「TOKYO」「OSAKA」など)
・一般的な業種用語(例:「カフェ」「電機」「ソフト」など)
・商品やサービスをそのまま表す単語(例:「美味しいお茶」「速く走れる靴」)
このようなワードは、識別力が弱いと判断され、商標登録が認められないケースが多いです。
ロゴを記号や説明語だけで構成してしまうと、せっかくデザインにこだわっても、法的には守れないことがあります。
■NGパターン3:フリー素材・AI画像をそのまま使ったデザイン
最近増えているのが、「AIで生成したロゴ」や「フリー素材を組み合わせたロゴ」。
便利ではあるのですが、
・著作権上の帰属が不明確
・商標登録の際に「創作性がない」と判断される
・他社も同じ素材を使用している可能性がある
というリスクがあります。
“唯一無二の表現”ではないロゴは、権利化が難しいということを念頭に置いておきましょう。
■ロゴを刷新するときのチェック方法
1.事前に商標調査を行う
J-PlatPat(特許情報プラットフォーム)で簡易検索が可能。プロによる調査依頼もおすすめです。
2.ロゴに含まれる“文字要素”も確認
図形部分だけでなく、ロゴに含まれる文字(会社名・ブランド名など)も商標性を確認しましょう。
3.必要に応じて、図形商標で出願する
ロゴ全体を保護したい場合は、図形商標(ロゴマーク全体の形)としての出願を検討。
■まとめ:ロゴの刷新=商標チェックのタイミング
ロゴは、企業や商品の“顔”になる重要な資産。
刷新や新規作成のタイミングで、しっかり商標のチェックを行っておくことが、後々のトラブル回避につながります。
特に、
・デザイナーに依頼する前
・社内で最終決定する前
このタイミングで、「そのロゴ、登録できる?問題ない?」と確認しておくことをおすすめします。
せっかく生まれた素敵なロゴを、きちんと“法的に守れるデザイン”にしていきましょう!
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