【その社名、自由に使えないかも】商標登録されている名前に潜むリスク
2026.01.25
こんにちは、弁理士の植田です。
今回は、「社名」をめぐる商標リスクについてお話しします。
「もう会社として使っているから大丈夫」
「法人登記もしているし、問題ないはず」
――実はこの考え方、かなり危険です。
■社名=自由に使える、とは限らない
意外と知られていませんが、
・法人登記ができた
・ドメインを取得できた
・SNSアカウントを作れた
これらはすべて、
★「商標として安全」という保証にはなりません。
商標の世界では、
「先に使っていた」よりも「先に出願・登録した」が原則です。
つまり、
すでに他人が商標登録している社名だった場合、
後から使い始めた側は不利になることがあります。
■実際に起こりがちなトラブル
社名に関して、こんな相談は本当に多いです。
・「社名変更してください」と言われた
事業が軌道に乗ってから、
商標権者から警告書が届くケース。
ロゴ・名刺・Webサイト・パンフレット…
全部作り直しになることも。
・商品名やサービス名だけがNGだった
社名自体は問題なくても、
「〇〇株式会社 △△」の△△部分が商標侵害になることもあります。
・BtoBでも関係なかった
「一般消費者向けじゃないから大丈夫」
→ 関係ありません。
同一・類似の事業分野であればリスクはあります。
■なぜ“よくある社名”ほど危ないのか
特に注意が必要なのは、
・カタカナ社名
・横文字+カタカナ
・意味がわかりやすい名前
・業界名+ポジティブワード
一見よさそうな名前ほど、
すでに誰かが商標登録している確率が高いです。
「そんな名前、他にもいっぱいありそうやけど…」
→ だからこそ、誰かが先に押さえているんですね。
■社名を決める前に考えてほしいこと
社名は、単なる呼び名ではなく、
・ブランドの土台
・信用の蓄積
・将来の事業拡大の起点
になります。
だからこそ、
・使えるか?
・守れるか?
・将来も使い続けられるか?
この3点は、最初に確認すべきポイントです。
■リスクを避けるための現実的な対策
すべてを完璧にやる必要はありません。
最低限、次の意識を持つだけでも大きく変わります。
・社名候補は1つに絞らない
・使い始める前に、商標の有無を確認する
・事業の軸になる名前は、早めに出願を検討する
「後で何とかなるやろ」は、
だいたい“後で一番お金がかかる”パターンです。
■まとめ|社名は“使えるか”より“守れるか”
社名は、事業の看板です。
そして、看板は一度立てると簡単には変えられません。
・登記できた=安心、ではない
・使っている=自由、でもない
「この社名、大丈夫かな?」
そう思ったタイミングが、一番コストを抑えて確認できるタイミングです。
気になる方は、
「使えるかどうか」ではなく「守れるかどうか」の視点で、
一度チェックしてみてください。
ご相談はいつでも歓迎です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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