【登録しないとどうなる?】商標・意匠“未登録”で起きた3つの落とし穴
2026.01.28
こんにちは、弁理士の植田です。
商標や意匠の登録について、
「別に登録しなくても使えるし、大丈夫でしょ」
「うちはまだ規模も小さいし、費用もかけたくない」
そう考える事業者さんも少なくありません。
ですが、実は“未登録”で進めたことでトラブルになるケースは、年々増えています。
今回は、実際によくある「未登録の落とし穴」を3つ紹介します。
■①「その名前、使わないで」と突然の警告
ある日突然届く内容証明郵便。
中には「その商品名(サービス名)は当社の登録商標に類似しているため、使用中止を求めます」の文字。
こちらが先に使っていたつもりでも、相手が先に登録していた場合、基本的には商標権者が優先されます。
未登録のまま長く使っていた商品名が、泣く泣く変更に。
しかも、
・新しいパッケージやロゴの制作費
・印刷物の刷り直し
・顧客への周知・説明対応
といった二重三重のコストが発生します。
■② デザインがパクられた…でも止められない
意匠(デザイン)は、登録してはじめて“独占的に使える”権利になります。
ある中小メーカーが、新しい商品パッケージを独自に設計。
スタイリッシュなデザインで人気が出始めたころ、そっくりなデザインの商品が競合から登場。
「うちのを真似された!」と訴えたい気持ちはあっても、意匠登録をしていなかったため、法的に止めることができず…。
特に意匠は、外観の「ちょっとした違い」では差別化が難しいため、早めの登録でブロックしておくことが重要です。
■③ 出資や提携の話が一気に白紙に
スタートアップや個人事業主にとって、ブランドやプロダクトの“ネーミング”や“見た目”は重要な資産。
ところが、あるベンチャー企業が大手と業務提携を進めていた際、相手側の法務部から言われたのが…
「この商標、未登録なんですね。リスクが高いので今回は…」
せっかくの提携話が、知財リスクによって白紙に戻るという事態に。
商標や意匠の登録は「ビジネスの信用力」を可視化する道具でもあることを、忘れてはいけません。
■登録しない“自由”には責任もある
もちろん、すべてをすぐに登録する必要はありません。
でも、「登録しない」選択には、それなりのリスクと責任がついてくるということです。
・長く使いたい名前
・差別化につながるデザイン
・他社に真似されたくないもの
こうした要素は、できるだけ早い段階で商標・意匠の登録を検討すべき対象です。
■まとめ:守らなければ、失うリスクもある
「登録しなくても使える」は確かに正しいですが、
「登録しなければ守れない」もまた事実です。
もし今あなたが、
・名前やデザインをすでに使っている
・これから展開していきたいブランドがある
・パッケージやロゴを一新した
という状況なら、一度立ち止まって考えてみてください。
“未登録”のままでいい理由は、本当にありますか?
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