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【DX推進企業に増えてる】“UI・UXデザイン”を意匠で守る動き

2026.02.15

こんにちは、弁理士の植田です。

DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する企業が増える中で、
今、じわじわと広がっている動きがあります。

それが、

「UI・UXデザインを意匠で守る」という発想です。

これまで「意匠」といえば、製品の“見た目”を守る制度というイメージが強かったかもしれません。
しかし今や、その対象はモノだけではありません。

アプリの画面、Webサービスの操作画面、ソフトウェアのUIなども、
一定の要件を満たせば意匠登録の対象になります。


■なぜ今、UI・UXを意匠で守るのか?

DX企業にとって、UI・UXは単なる“デザイン”ではありません。

それは、

・ユーザー体験そのもの
・ブランド価値の中核
・競合との差別化ポイント
・継続利用を生む仕組み

つまり、ビジネスの成果を左右する重要資産です。

ところが、その重要な資産を「なんとなく守れていない」企業も少なくありません。

機能は特許で検討していても、
見た目や操作フローのデザインは無防備、というケースが非常に多いのです。


■UIは“真似されやすい”時代

デジタルサービスの世界では、模倣のスピードが速い。

新しいアプリがヒットすれば、
数か月後には類似UIのサービスが複数登場します。

・画面構成
・ボタン配置
・アイコンのデザイン
・遷移の見せ方

これらは一見「よくあるデザイン」に見えても、
積み重なると独自性になります。

だからこそ、
ヒットしてからではなく、伸び始めた段階で守るという発想が重要なのです。


■特許との違いは?

よくある質問がこれです。

「UIは特許で守るんじゃないの?」

確かに、
UIの裏側にある技術的な処理やアルゴリズムは特許の対象になり得ます。

しかし、

・画面の具体的な見た目
・視覚的なデザイン
・操作画面としての構成

これらは、意匠で守る方が適しているケースも多いのです。

つまり、

仕組みは特許、見た目は意匠

という“合わせ技”が、DX企業では当たり前になりつつあります。


■スタートアップほど意識すべき理由

スタートアップやSaaS企業では、

・プロダクトが未成熟
・技術は改良途中
・市場での立ち位置も変化中

という状態がよくあります。

その中で、
唯一はっきりと“今ある強み”がUI・UXである場合も少なくありません。

それなのに、

「まだ小さいから」
「今はそこまで考えていない」

と放置してしまうと、
成長した後に模倣リスクに直面します。


■意匠登録のメリット

UIを意匠で守るメリットは大きく3つあります。

1.視覚的なデザインそのものを排他できる
2.ブランド価値を守れる
3.投資家やパートナーへの説明材料になる

特に資金調達の場面では、
「このデザインは意匠で押さえています」
という一言が、事業の本気度を示す材料になります。


    ■UIは“経営資産”という視点

    DX企業にとってUI・UXは、
    単なるデザインではなく“経営資産”です。

    だからこそ、

    ・リリース前に検討する
    ・アップデートのタイミングで見直す
    ・主力画面だけでも押さえる

    といった戦略的な判断が重要になります。


    ■まとめ

    DX推進企業に増えている「UI・UXの意匠保護」。

    これは一時的な流行ではなく、
    デジタル時代の知財戦略として、確実に広がっています。

    機能だけ守って満足していませんか?

    ユーザーが“見て、触れて、感じる”部分こそ、
    ビジネスの顔です。

    仕組みは特許で。
    見た目は意匠で。


    その両輪で守る発想が、
    これからのDX時代のスタンダードになっていくでしょう。

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