【知らずに侵害!?】副業デザイナーが注意すべき“意匠と著作権”の境界線
2026.02.17
こんにちは、弁理士の植田です。
最近、副業で
・ロゴ制作
・パッケージデザイン
・アプリUI制作
・ハンドメイド商品のデザイン
をされている方が増えています。
クリエイティブな仕事はやりがいも大きいですが、
同時に「知らずに侵害してしまうリスク」も潜んでいます。
特にややこしいのが、
意匠権と著作権の違い。
今日は、副業デザイナーの方が最低限押さえておきたい
“境界線”について解説します。
■まず整理:意匠と著作権はどう違う?
ざっくり言うと、
■ 著作権
創作した時点で自動的に発生。
イラスト・ロゴ・画像・デザインデータなどが対象。
■ 意匠権
「登録」して初めて発生。
製品の形状や画面デザインなど、
“工業的に利用されるデザイン”を守る制度。
ポイントは、
著作権は自動、意匠は登録制。
ここを混同してトラブルになるケースが多いです。
■ケース①
「ちょっと似てるだけ」のロゴは危険?
副業でロゴ制作。
「既存ブランドと雰囲気は似てるけど、トレースしてないし大丈夫やろ」
これ、危ないです。
著作権侵害は、
・完全コピーだけでなく
・“依拠性”+“類似性”
で判断されます。
「参考にした」場合は、
依拠性が認められやすい。
しかも、ロゴが登録意匠や商標になっていると、
著作権以外の侵害問題も発生します。
■ケース②
パッケージデザインは意匠侵害になる?
副業で商品パッケージを制作。
既存商品の“雰囲気”を意識して作ったら…
もし相手が意匠登録していた場合、
形状やレイアウトが類似していれば
意匠権侵害になる可能性があります。
著作権と違い、
意匠は「登録されたデザイン」が基準。
知らなかったでは済まないのが特徴です。
■ケース③
UIデザインはどうなる?
アプリやWebサービスのUI。
最近は、画面デザインも意匠登録可能です。
つまり、
・ボタン配置
・画面遷移の構成
・アイコンの形状
などが、意匠で保護されていることも。
「UIは著作権だけ」と思っていると危険です。
■副業デザイナーがやるべき3つのこと
① 丸パクリは論外、でも“寄せすぎ”もNG
「参考」はOKでも、
依拠性があると判断されればリスク。
オリジナリティを意識することが大前提です。
② 登録の有無を調べるクセをつける
特に、
・有名ブランド
・売れている商品
・話題のアプリ
は、商標や意匠登録されている可能性大。
簡易的でもいいので、
事前チェックする意識を持つこと。
③ 契約書で責任範囲を明確に
クライアントから
「このブランドっぽく作って」
と言われるケースもあります。
その場合、
・指示内容
・責任の所在
・著作権の帰属
を契約で明確にしておくことが重要です。
トラブルになったとき、
個人が全責任を負うのは大変です。
■「自分のデザイン」は守れてますか?
逆に言えば、
あなたのオリジナルデザインも、
・著作権で守られている
・場合によっては意匠登録も可能
です。
副業でも、
「作る」だけでなく
「守る」視点を持つことが大事。
■まとめ
副業デザイナーが押さえるべき境界線。
✔ 著作権は自動発生
✔ 意匠は登録制
✔ UIやパッケージも意匠対象になる
✔ “知らなかった”では済まない
クリエイティブの世界は自由ですが、
ビジネスになると“ルール”が存在します。
安心して活動を続けるためにも、
一度、自分の制作スタイルを見直してみてはいかがでしょうか?
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