【業種別】小売・IT・製造業でよくある“知財の抜け穴”とは?
2026.02.18
こんにちは、弁理士の植田です。
「うちは知財トラブルなんて起きませんよ」
そう言っていた会社ほど、
ある日突然トラブルに直面します。
知財の問題は、
“やっていないこと”よりも
“気づいていないこと”が原因になるケースが多い。
今回は、
小売・IT・製造業それぞれでよくある
“知財の抜け穴”を整理します。
■小売業の抜け穴
① 店名・ブランド名の未登録
SNSで人気に火がつき、
2店舗目を出そうとしたら…
「その名前、もう登録されてます」
地域密着型店舗ほど、
・地域名+業種名
・分かりやすいネーミング
にしがちですが、
実は商標的に弱いケースが多い。
売れる前にチェックしていないと、
ブランド変更という最悪の事態も。
② パッケージ・POPの模倣リスク
売れている商品の“雰囲気”に寄せたデザイン。
著作権や意匠の問題になることがあります。
特にEC販売では、
画像が証拠として残るため、
侵害が可視化されやすい。
③ 仕入れ商品の商標確認不足
海外から仕入れて販売。
でも日本での商標権は他人が持っていた――
というケースもあります。
「メーカーが作ってるから大丈夫」は通用しません。
■IT業界の抜け穴
① サービス名の後回し
プロダクト開発に集中し、
・ドメインは取得済み
・SNSアカウントも確保
でも商標未出願。
ローンチ後に指摘され、
ブランド変更+信用低下。
IT業界では本当に多いです。
② 業務委託との権利帰属問題
エンジニアやデザイナーが外注。
でも契約書に、
・著作権の帰属
・特許の取り扱い
が明確でない。
将来のM&Aや出資の場面で
“誰の権利か不明”という状態になります。
③ アルゴリズムの無防備
「コードは非公開だから大丈夫」
と思っていても、
動作仕様から推測されることも。
コア機能が真似されたとき、
止められない状況になる可能性があります。
■製造業の抜け穴
① 「当たり前の工夫」を出していない
現場での改善アイデア。
・作業効率アップ
・不良率低減
・治具の工夫
「こんなん普通やで」と流していると、
競合が先に特許を出すことも。
② ノウハウ管理の不備
図面・仕様書・加工条件。
社内ルールが整備されていないと、
退職者経由で流出するリスクもあります。
営業秘密として守る体制が必要です。
③ OEM・共同開発での権利曖昧
製造委託や共同開発で、
「誰が特許を出すのか」
「共有か単独か」
を決めていない。
後から揉める典型例です。
■共通する“本当の抜け穴”
実は業種が違っても、
根本原因は似ています。
✔ 売れてから考える
✔ 契約を後回しにする
✔ 自社の強みを言語化していない
✔ 「うちは関係ない」と思っている
知財は、
トラブルが起きてからでは遅い分野。
■まとめ
小売、IT、製造業。
業種は違っても、
“抜け穴”は必ず存在します。
重要なのは、
自社のビジネスモデルに合わせて
どこが弱点かを知ること。
知財は難しい話ではなく、
経営リスクの話。
あなたの業種では、
どこが一番の抜け穴になりそうですか?
一度、チェックしてみませんか?
📝 ご相談・お問い合わせはこちらからどうぞ!
※メールにて24時間受付可能
📌 YouTubeサブチャンネル開設!(1日おきに配信 140本)
「小さな会社のための知財戦略」をテーマに、わかりやすく解説しています
知財に関する知識が決めます。ラジオ風音声のみ
▶︎ チャンネルを見る
📌 ミライエ国際特許事務所の公式YouTubeチャンネル(230本)
事務所紹介や知財に関する最新情報を配信中
▶︎ 公式チャンネルはこちら
📌 ミライエの公式Instagramでも日々の活動を発信中!(投稿数238、フォロワー数509)
▶︎ Instagramを見る
📌 ビジネスモデル特許に関する電子書籍を発売中!
知財の視点からビジネスモデルをどう守るか、具体的に解説しています。
▶︎ 電子書籍を見る