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【特許出願はまだ早い?】プレβ段階で押さえておきたい知財チェック

2026.02.19

こんにちは、弁理士の植田です。

「まだβ版ですし、特許は完成してからでいいですよね?」

スタートアップや新規事業チームから、よく聞く言葉です。

たしかに、プレβ段階では

・機能が固まっていない
・仕様が変わる可能性がある
・市場検証が優先

という状況が多いでしょう。

でも実は、
一番危ないのもこのタイミングです。

今回は、プレβ段階で最低限押さえておきたい知財チェックポイントを整理します。


■なぜ「まだ早い」が危険なのか?

特許は原則として「先願主義」。

つまり、
早く出した者が勝つ世界です。

さらに重要なのが、

「公開してしまうと出せなくなる可能性がある」

という点。

・展示会での発表
・プレスリリース
・SNS投稿
・クラウドファンディング

プレβ段階でも、
意外と“公開”は起きています。

完成前だからこそ、
出願タイミングを誤ると致命的になることがあります。


■プレβで確認すべき5つのポイント

① コア技術はどこか?

まず整理すべきは、

「このプロダクトの本当の強みは何か?」

UI?
アルゴリズム?
データ処理方法?
ビジネスモデル?

全部出す必要はありません。

“核”がどこかを言語化することが最初のステップです。


② 技術として説明できるか?

「便利です」では特許になりません。

・どんな入力があって
・どんな処理をして
・どんな結果が出るのか

コンピュータ処理や具体的手順で説明できるか。

ここが分かれ道です。


③ すでに公開していないか?

意外と多いのがこれ。

・LPで機能を詳細説明
・デモ動画をYouTubeにアップ
・登壇資料を公開

特許は“新規性”が命。

公開前かどうか、必ず確認を。


④ 外注との契約は整理済みか?

プレβでは、

・業務委託エンジニア
・外部デザイナー
・共同開発パートナー

が関わることが多い。

その場合、
誰が特許を受ける権利を持つのか?

契約で明確にしていないと、
後で大きな問題になります。


⑤ 出す?秘密にする?の判断

すべてを特許にする必要はありません。

場合によっては、

・営業秘密として管理
・ノウハウ化
・意匠や商標で保護

のほうが適していることも。

プレβ段階では、
「出すか出さないか」も戦略の一部です。


■プレβだからこそ“設計”ができる

完成後に出願しようとすると、

・仕様変更で書き直し
・公開済みでアウト
・競合に先を越される

というリスクがあります。

プレβ段階なら、

✔ 将来の拡張を見据えた請求項設計
✔ 競合との差別化ポイント整理
✔ 投資家向け説明資料への反映

戦略的に動けます。


■まとめ

「まだ早い」かどうかの基準は、

✔ コア技術があるか
✔ 公開予定があるか
✔ 競合が存在するか
✔ 将来の資金調達を考えているか

これらに一つでも当てはまるなら、
一度検討する価値があります。

プレβは不安定な時期。

でも同時に、
一番自由に設計できるタイミングでもあります。

完成してから慌てるより、
今、静かにチェックしてみませんか?

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