【グローバルネーミングの注意点】国によって“意味が変わる”言葉とは?
2026.02.21
こんにちは、弁理士の植田です。
今日は、海外展開を考えている経営者の方にぜひ知っておいてほしいテーマ。
「日本ではいい名前やのに、海外ではマズい意味になる」
これ、実は珍しくありません。
ブランド名は資産です。
でも一歩間違えると、海外では“リスク”になります。
今回は、グローバルネーミングで絶対に押さえておくべきポイントを解説します。
■なぜ“意味のズレ”が起きるのか?
言葉は文化とセットです。
日本でポジティブな言葉でも、
・別の言語ではネガティブな意味
・スラング的な意味
・下品な意味
・宗教的に敏感な意味
を持つことがあります。
英語なら大丈夫、と思っている方も多いですが、
英語圏でも国によってニュアンスは違います。
さらに、中国語・ベトナム語・タイ語では、
発音の響きがまったく別の意味を連想させることもあります。
■よくあるグローバルネーミングの落とし穴
① 発音が現地語のネガティブワードに似ている
日本語や英語では問題ない。
でも、現地語で発音すると
・不吉な数字
・「壊れる」「負ける」といったマイナス表現
・俗語
に近い音になるケースがあります。
特に中国語圏では、音の印象が非常に重視されます。
“意味”より“響き”が先に評価されることも多い。
② 英語ではOKでも、別の国ではNG
例えば英語の単語をそのままブランドにするケース。
アメリカでは問題なくても、
・イギリスでは違う意味
・オーストラリアではスラング
・東南アジアでは発音しにくい
といったことがあります。
グローバル=英語、ではありません。
③ 宗教・文化的な配慮不足
中東、インド、東南アジアなどでは、
・宗教的な象徴
・特定の色
・動物の意味
がビジネスに大きく影響します。
日本では縁起のいいモチーフでも、
海外では逆効果になる可能性もあります。
④ すでに商標が取られている
意味の問題とは別に、
「その国で既に登録されている」
これも非常に多いです。
特に中国は先願主義が徹底しています。
日本で成功したブランドが、
海外では他人名義になっている。
これは本当に現実的なリスクです。
■グローバルネーミングで考えるべき4つの視点
海外展開を見据えるなら、最低限ここはチェックしてください。
1.現地語での意味
2.発音したときの響き
3.文化・宗教的なニュアンス
4.現地での商標の空き状況
この4つです。
どれか一つでも欠けると、
後からブランド変更という事態になりかねません。
スタートアップなら、なおさら致命的です。
■よくある誤解
「うちはまだ海外展開の予定ないです」
これ、よく聞きます。
でも、
・ECで海外から注文が入る
・将来M&Aの対象になる
・海外投資家が入る
可能性はゼロではありません。
最初のネーミング段階で、
“将来の選択肢を狭めない設計”をしておく。
これが経営戦略です。
■実務的なおすすめの進め方
私がおすすめしているのは、
ネーミング案をいくつか出した段階で、
・簡易的な海外意味チェック
・主要国の商標調査
を一度かけること。
この段階なら、まだ修正できます。
ロゴ制作後、リリース直前では遅い。
ネーミングはクリエイティブですが、
同時に“法務・戦略”でもあります。
まとめ
国が変われば、意味も変わる。
これは語学の問題ではなく、
ブランド戦略の問題です。
・意味
・響き
・文化
・商標
この4点を押さえたネーミングは、
国内でも海外でも強い。
これから新サービスを立ち上げる方、
将来海外展開を視野に入れている方は、
ぜひ一度、立ち止まって考えてみてください。
ネーミングは、後から直すと高くつきます。
最初から、守れる名前を。
グローバル展開を見据えたネーミング設計についてご相談があれば、
お気軽にお問い合わせください。
一緒に、攻めながら守るブランドを作っていきましょう。
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