「東南アジアで“パクられる”会社と守れる会社の違い」
2026.02.23
こんにちは、弁理士の植田です。
今日は、ちょっと刺激的なテーマです。
中国、ベトナム、タイなど東南アジアに進出している経営者の方から、よくこんな声を聞きます。
「やっぱり海外はパクられますよね?」
たしかに、リスクはあります。
でも、実務を見ていると分かるんです。
パクられる会社には共通点がある。
守れている会社にも共通点がある。
今日はその違いを、リアルな視点でお話しします。
怖がる話ではありません。
戦略的にやれば、海外はむしろ武器になります。
違い① 商標未登録 vs 進出前に出願
パクられる会社の典型パターン。
「まずは売ってみて、うまくいったら商標出します」
これ、めちゃくちゃ多いです。
でも東南アジアも基本は先願主義。
つまり、
先に出願した人が有利。
展示会に出た。
ECで販売した。
代理店に資料を渡した。
その後、現地の誰かが商標出願。
気づいたときには他人名義。
一方、守れている会社はどうか。
進出前に出願。
まだ売上ゼロでも出す。
「売れるか分からないのに出願費用かけるのは…」
という気持ちは分かります。
でも、後から買い戻す金額に比べれば圧倒的に安い。
これはコストではなく、戦略投資です。
違い② 契約なし vs 契約整備
パクられる会社は、
・代理店契約が曖昧
・OEM契約が簡易的
・秘密保持契約だけ
というケースが多いです。
信頼しているから大丈夫。
日本ではそれで回ることもあります。
でも海外では、
「契約に書いていない=守られない」
が基本。
守れている会社は、
・商標の帰属
・製造目的外使用の禁止
・競業避止義務
・契約終了後の取り扱い
まできっちり設計しています。
信頼していないから契約するのではない。
信頼を継続させるために契約する。
ここが大きな違いです。
違い③ 現地任せ vs 本社主導で管理
これも重要です。
パクられる会社は、
「現地パートナーに任せています」
と言います。
商標も、契約も、交渉も。
でも、ブランドのオーナーは誰ですか?
本社ですよね。
守れている会社は、
知財だけは本社主導。
・商標は本社名義
・契約内容は本社がチェック
・重要データは本社管理
現地に権限は渡しても、
権利までは渡さない。
これができている会社は強いです。
■実は、東南アジアはチャンスの塊
ここまで読むと、
「やっぱり海外は怖いな…」
と思うかもしれません。
でも、私は逆だと思っています。
リスクを理解して、
事前に設計している会社にとっては、
競合が甘い。
なんとなく進出している会社が多い分、
ちゃんと戦略を立てれば、優位に立てます。
商標を押さえる。
契約を整える。
管理体制を作る。
これだけで、
“パクられる側”から“守れる側”に変わります。
■経営の姿勢の違い
結局のところ、
違いは知識よりも姿勢です。
・後回しにする会社
・最初に設計する会社
どちらが長く勝ち続けられるか。
答えは明確です。
海外展開はギャンブルではありません。
戦略です。
■まとめ
東南アジアで
パクられる会社と守れる会社の違いは、
・商標未登録か、進出前出願か
・契約なしか、契約整備か
・現地任せか、本社主導か
この3つに集約されます。
海外は怖い場所ではありません。
準備していない会社にとって怖いだけ。
戦略的にやれば、
むしろ大きな成長エンジンになります。
もし、
「うちは大丈夫かな?」
「ちょっと心配になってきた…」
という方は、一度チェックしてみましょう。
攻めるための守り。
東南アジアで勝つための設計を、
一緒に考えていきましょう。
📝 ご相談・お問い合わせはこちらからどうぞ!
※メールにて24時間受付可能
📌 YouTubeサブチャンネル開設!(1日おきに配信 140本)
「小さな会社のための知財戦略」をテーマに、わかりやすく解説しています
知財に関する知識が決めます。ラジオ風音声のみ
▶︎ チャンネルを見る
📌 ミライエ国際特許事務所の公式YouTubeチャンネル(230本)
事務所紹介や知財に関する最新情報を配信中
▶︎ 公式チャンネルはこちら
📌 ミライエの公式Instagramでも日々の活動を発信中!(投稿数238、フォロワー数509)
▶︎ Instagramを見る
📌 ビジネスモデル特許に関する電子書籍を発売中!
知財の視点からビジネスモデルをどう守るか、具体的に解説しています。
▶︎ 電子書籍を見る