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「海外子会社を作る前に考えるべき知財戦略5ステップ」

2026.02.24

こんにちは、弁理士の植田です。

今日は、これから海外子会社を作ろうとしている経営者の方に向けて。

法人設立、資本金、税務、現地パートナー。

いろいろ検討することはありますが――

実は、知財戦略を後回しにしている会社が非常に多い。

でも、海外では
「誰が権利を持っているか」
がビジネスの主導権を握ります。

今日は、起業家向けに
海外知財戦略の“型”をお伝えします。


■なぜ子会社設立前に知財を考えるべきか?

海外に出ると、
・商標を先に取られる
・現地法人名義で出願して揉める
・代理店がブランドを握る

こういったトラブルが起きやすい。

一度構造ができてしまうと、
後から修正するのは大変です。

だからこそ、
設立前に設計する。

これが経営の質を左右します。


■海外知財戦略5ステップ

ここからが本題です。

私が実務で整理している“型”をお伝えします。


■ステップ① ブランド設計

まず考えるべきは、
「誰がブランドを持つのか?」

本社か。
子会社か。
ホールディング会社か。

ここを曖昧にすると、
将来、
・子会社売却
・資本提携
・M&A
の場面で大きな問題になります。

原則は、
ブランドは本社で握る。

子会社は“使用許諾”という形にする。

これが基本設計です。


■ステップ② 商標調査

次にやるべきは、
進出予定国での商標調査。

日本で登録しているから大丈夫、ではありません。

特に、
・中国
・ベトナム
・タイ
などは先願主義が強い。

すでに他人に取られているケースも普通にあります。

設立前に分かれば、
ブランド変更もまだ可能。

進出後では遅い。


■ステップ③ 出願戦略

調査後は、出願戦略の設計です。
・マドプロを使うのか
・各国個別出願か
・どの区分まで押さえるか
・英語表記だけでいいのか

コストとスピード、将来展開を見据えて決めます。

ポイントは、
「今必要な国」だけでなく、
「将来広がる可能性のある国」も視野に入れること。

出願は、単なる手続きではなく戦略です。


■ステップ④ 契約設計

次に重要なのが契約。
・本社と子会社のライセンス契約
・現地代理店契約
・OEM契約

ブランドの帰属を明確にしないと、
現地法人が“実質的なオーナー”になってしまうこともあります。

特に海外では、
契約に書いていないことは守られません。

ブランド使用条件、ロイヤリティ、
契約終了後の処理まで設計する。

ここが甘い会社ほど、後で揉めます。


■ステップ⑤ 監視体制

最後に、見落とされがちなのが監視。

出願して終わりではありません。
・第三者の類似出願
・模倣品
・ドメイン取得

これらを定期的にチェックする体制が必要です。

特に中国では、
似た商標が大量に出願されることもあります。

早期発見できれば、対応コストは小さい。
放置すれば、大きな問題になります。


■海外知財は“守り”ではなく“攻め”

知財というと、守るためのもの
というイメージが強いかもしれません。

でも実際は、
・価格を守る
・代理店交渉を有利にする
・投資家からの評価を高める

攻めの武器になります。

設計している会社と、
場当たり的な会社では、
海外での伸び方がまったく違います。


まとめ

海外子会社を作る前に考えるべき知財戦略5ステップ。

① ブランド設計
② 商標調査
③ 出願戦略
④ 契約設計
⑤ 監視体制

この“型”で考えるだけで、
リスクは大きく下げられます。

海外展開はチャンスです。

でも、設計なしに出るのは危険。

もし、
「うちはどこから整理すればいい?」
「子会社設立前にチェックしてほしい」
という方がいれば、
設計段階から一緒に考えます。

海外で勝つ会社は、
出る前から準備しています。

攻めるための知財戦略、
一緒に作っていきましょう。

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