J-PlatPat検索がうまくいかない人へ:類似商標を見落とさないコツ
2026.03.01
こんにちは、弁理士の植田です。
「J-PlatPatで検索したんですけど、同じ名前は出てきませんでした。」
このセリフ、めちゃくちゃ多いです。
でも、そのあとに私が調べると――
普通に“類似商標”が見つかる。
なぜこんなことが起きるのか?
今日は、J-PlatPat検索で“見落としがちなポイント”をお伝えします。
■そもそも「同じ」だけ探していませんか?
まず一番多いのがこれ。
完全一致検索だけしている。
例えば、
「Lumiere Nail」で出そうとして
そのまま入力して検索。
でも、審査では
・Lumiere
・ルミエール
・LUMIERE
・ルミエールネイル
なども検討対象になります。
商標は「同一」だけでなく
“類似”が問題です。
完全一致が出なかった=安全
ではありません。
■カタカナ・ひらがな・英語を横断していますか?
商標の類似判断は、
文字の見た目だけではありません。
・読み(称呼)
・意味(観念)
も見られます。
つまり、
英語で考えた名前でも
カタカナで登録されていることがある。
「Lumiere」で出なくても
「ルミエール」で出るかもしれません。
検索するときは、
✔ 英語
✔ カタカナ
✔ ひらがな
✔ 略称
これを横断することが大事です。
■スペースや記号に注意
J-PlatPatは、入力方法で結果が変わります。
・スペースあり/なし
・ハイフンあり/なし
・大文字小文字
微妙な違いでヒットしないこともあります。
「Beauty Salon」
「BeautySalon」
両方調べていますか?
意外とここで漏れます。
■区分を狭めすぎていませんか?
商標には“区分”があります。
例えば、
ネイルサロンは「第44類」が中心ですが、
・化粧品販売(第3類)
・スクール運営(第41類)
など、関連分野もあります。
区分を1つだけに絞ると、
見落とす可能性があります。
審査では、関連性も考慮されます。
■部分一致の発想があるか?
例えば、
「MIRAI BEAUTY」を出したい場合。
「MIRAI」単体が有名商標なら
拒絶される可能性があります。
長い名前でも、
“強い部分”が共通していれば
問題になることがあります。
検索するときは、
・全部
・前半
・後半
と分解して見る。
これがコツです。
■J-PlatPatは“ツール”であって“判断”ではない
ここが大事です。
J-PlatPatは検索ツール。
でも、
「登録できるかどうか」を
判断してくれるわけではありません。
類似判断は、専門的な視点が必要です。
・どこが識別力あるか
・どの部分が弱いか
・業界でどれくらい使われているか
ここまで見ないと、本当のリスクは分かりません。
まとめ
J-PlatPat検索で見落としやすいポイントは、
・完全一致しか見ていない
・表記ゆれを調べていない
・区分を狭めすぎ
・部分一致を意識していない
これだけでも、精度は変わります。
ただ――
本気でブランドを守るなら、
“検索”と“判断”は別物です。
「自分で調べたけど不安」
その段階で相談いただくのが、一番コスパがいい。
出願してから止まるより、
出す前に整える。
それが、無駄な時間と費用を減らすコツです。
大切な名前、
ちゃんと守れる状態にしてから出しましょう。
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