【β版でも特許取れる?】プロダクト初期にやっておきたい知財対策3選〜スタートアップこそ“スピードと戦略”が勝負です〜
2025.06.13
「まだサービスβ版やし、知財とかは後でいいかな?」
…実は、その“あと回し”、めちゃくちゃもったいないかもしれません。
こんにちは、弁理士の植田です。
今日は、MVP段階やプレシリーズAのスタートアップに向けて、
「この時期に知財の視点を入れるかどうか」で、後の展開が大きく変わる話をします。
■β版でも“特許になる”ってほんま?
結論から言うと──
「実装前」でも特許は出せます。
特許の世界では、「動いているかどうか」よりも、
“どんな仕組みか・どう動かすか”が説明できることが重要なんです。
たとえば、
・ユーザー体験を自動で最適化するアルゴリズム
・データ連携やマッチングのロジック
・新しい予約・決済の流れ
こういった構成を図や仕様書レベルで説明できれば出願は可能。
むしろ「まだ公開してへん今」がチャンスとも言えます。
■特許だけじゃない!初期こそ意識したい知財の3ポイント
① サービス名・ロゴ → 商標チェック&出願準備
「プロダクト名を考えた」=ブランドづくりのスタートです。
でも、他社がすでに商標登録してたら?
最悪の場合、サービス名をリリース直前に変えなあかん…という話もあります。
●調べるだけなら早く・安くできます。
●使う予定の名前は、出願ベースでの“空き”確認が必須です。
② 開発ロジック・処理フロー → 特許化の検討
「うちのUXって、競合とちょっとちゃう」
「この仕組みが再現できるのは、うちだけ」
→ そういう“差別化の中身”、特許という形で“資産化”できる可能性があります。
●ただし、「公開前に出願する」ことが重要!
SNSや展示会、デモなどで披露する前に相談してください。
③ 外注・共同開発 → 権利帰属を契約で明確に
エンジニアやデザイナーと一緒に作る場合、
“誰に権利があるのか”があいまいだと、後でめちゃくちゃややこしいです。
「外注したシステムの特許は誰のもの?」
「共同開発の成果は? 退職後の扱いは?」
→ 契約書に「成果物の知財は会社に帰属」と明記しておきましょう。
まとめ:「サービス前に動いた知財は、後から効く」
・MVP段階でも、特許出願の可能性は十分ある
・名前・ロゴは“決めた時点で守る準備”が必要
・外部パートナーとの契約も、最初が肝心
これは「会社の評価額を上げる武器」にもなります。
VCや事業会社の目線でも、“知財の戦略性”が注目されてきています。
■「これって特許になる?」
■「商標、取れる名前かな?」
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