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【あのTシャツに商標権!?】「毎日が地獄です」訴訟に学ぶ、キャッチコピーと商標の話

2025.06.14

「毎日が地獄です」──

見たことある、と思った方も多いはず。
こんにちは、弁理士の植田です。

このフレーズ、実は商標登録されているのをご存じでしょうか?


■ニュースの概要:土産Tシャツ×商標トラブル




大分県別府市の会社「ユーモア」が販売しているTシャツ。
その中でもインパクト抜群のキャッチコピーが「毎日が地獄です」。

この言葉、実は2010年に商標登録されていて、
無断で同じフレーズを使った商品が販売されていたとして、
ユーモア社が東京の企業を相手取り訴訟を起こしたというのが今回のニュースです。


ポイント①:え、こんな言葉でも商標登録できるの?

答えは「YES」です。

商標とは、

・商品やサービスを他と区別する“目印”
・ロゴやネーミング、キャッチフレーズなどが対象

▶「ありふれた言葉」であっても、実際に使ってブランドとして認知されていれば登録できる可能性があります。


ポイント②:販売プラットフォームでも責任問われる?

今回、販売されていたのは「SUZURI(GMOペパボ)」というプラットフォーム。
クリエイターがオリジナルグッズを作れる仕組みですが、
そこで類似のフレーズTシャツが売られていたことで、運営会社にも差し止め請求が。

▶ プラットフォームでも知的財産権の管理義務が問われる時代です。
▶ 特に「クリエイター支援系」のサービスでは、今後も類似トラブルが増えそうですね。


ポイント③:泣き寝入りせず、声を上げたことの意味


ユーモア社の平塚社長は、
「見過ごさないことが、ほかのクリエイターのためになる」と会見でコメント。

▶ “大企業じゃなくても知財を使って戦える”という好例
▶ 地域ビジネスや個人クリエイターにとっても心強い一件です


まとめ:「面白い言葉」も、守れる時代へ

・キャッチコピーも、商標登録できる可能性がある
・登録していれば、他人の無断利用を止められる
・逆に、知らずに使うと「侵害リスク」になることも…


■じゃあ、うちはどうすればええの?


● 自社の商品名・フレーズ、商標登録してる?

→ 「こんなん登録できるん?」という相談も歓迎です!

● 他人の言葉、使ってへん?

→ SNS・グッズ・HPなどに要注意!フリー素材じゃないかも…


●商標の“見える化”が、ビジネスを守ります!

▶ 無料相談もありますので、気になる方は、お気軽にお問い合わせください!

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